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スコットランド英国残留 (連載第278回)

平成26年9月20日

※スコットランド東海岸の港町、エジンバラから一時間の距離にある小さな漁村に立ち寄った。周りすべてが絵になるような寂寥感のある佇まいだ。

※スコットランド東海岸の港町、エジンバラから一時間の距離にある小さな漁村に立ち寄った。周りすべてが絵になるような寂寥感のある佇まいだ。


※スコットランド・セントアンドルーズの教会遺跡、ゴルフで有名な当地は大学と遺跡の町。

※スコットランド・セントアンドルーズの教会遺跡、ゴルフで有名な当地は大学と遺跡の町。


※エジンバラ市のカールトンヒルから旧市街地を望む。中央にエジンバラ駅とホテル、右側にオールドタウンのメインストリート、左遠方にエジンバラ城を望む。

※エジンバラ市のカールトンヒルから旧市街地を望む。中央にエジンバラ駅とホテル、右側にオールドタウンのメインストリート、左遠方にエジンバラ城を望む。


スコットランド独立拒否

 英国はサッカー4協会の独立が認められているが、国の独立はかなわなかった。

 京都府とスコットランドのエジンバラ・ロージアン県は友好提携を結んでいて、現役時代に何度も訪れたことがある。ロンドンの喧騒からは想像がつかないほどに静寂で落ち着いたエジンバラのオールドタウンは、キルトとスコッチウイスキーに代表される歴史を感じさせる町並みで文化の香りが漂う古都でもある。

 かつてはスコットランド銀行発行のポンドは、使い切らないとロンドンでは使えないと言われた。しかし実際は、そんな不便は感じることはなかった。なんだかイヤミに聞こえる。もうひとつエピソードがある。ロンドンにあるロンドン警視庁を通称スコットランドヤードと言う。もともとスコットランド所有の土地だった所に警視庁のビルが立ったからだ。日本の警視庁が桜田門と言うのと同じだ。

 静寂ということは、寂しさを感じることでもある。毎年8月になるとエジンバラフェスティバルが開催され世界中から芸術家が集まる。この時期が一番華やかで、8月下旬には冬の訪れのような北風が吹いてバーバリーのコートが欲しくなる。頑固で丈夫で100年は着れるコートのようなスコットランド人気質だろう。

 一旦エジンバラを去って北へ1時間ほど向かうとセントアンドルーズに着く。あの全英オープンゴルフの会場だ。北海から吹き付ける強風と草原の様なラフが難敵なのはご承知のとおりだ。しかし、ここは有名な大学都市でもある。日本でいえばエジンバラが京都でここは金沢あたりだろう。

 スコットランド全般に思うことは、歓楽街のない質素で静かなところだ。それに高齢者がやたら目に付く。この国が独立したら、福祉に多大な経費が必要だろう。私は、英国に留まることに一安心している。

 新興国の独立は新しいチャレンジだと思う。若者が多く、国の礎も明確にない。しかし、老練国には大きい変化に耐えるエネルギーがない。独立は一種の麻薬の様なものだ。麻薬に耐える肉体が必要だろう。スコットランドは、英国にあってもスコットランドなのだ。

 私の一番好きなサッカープレーヤーのジョージベストはスコットランド人だった。だから彼はW杯に一度も出場したことがない。もし、かれがW杯でプレーしたなら得点王は間違いないだろうと言われている。そんな名選手を思い出した。

アジア大会第二戦

 男子のイラク戦は相手の方が一枚上だった。この大会は若手の試練戦だ。経験を積むための試合だ。本番はリオ五輪アジア予選に勝ち抜きリオ五輪でメダルを取ることだ。それが東京オリンピックへ繋がる。なんとか二位抜けして二次トーナメントに出て欲しい。

 女子はヨルダンに大勝した。中国を抜いて一位につけた。これで一位抜けは見えてきた。 二次トーナメントは格下と戦いたい。北朝鮮を避けられそうだ。女子はW杯が目標だがアジアの盟主としてカナダへ向かいたいものだ。若手の成長がよく見える大会だ。欠点もよく見える。だから絶好の機会だ。W杯メンバーは熾烈な選考になるだろう。それが狙いでもある。

 女子も男子も試練の連続になるだろう。それが大変面白く興味を引くゲームが続くアジア大会。