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Jリーグ大詰め、優勝予想よりも降格・昇格レースが面白い (連載第282回)

平成26年10月23日

イタリアミラノのドゥオモ広場と大聖堂

※イタリアミラノのドゥオモ広場と大聖堂

W杯ロシア大会

 ロシアW杯のアジア枠が一枠削減されそうだ。現在の4.5枠から3.5枠となる。ブラジル大会で恐れていたことが現実化する。今大会でアジア勢は惨敗だった。結局日本も韓国も一勝もしていない。これでは他の大陸協会から削減の標的になることは分かっていた。

 となると次回の予選は熾烈を極める。アジアには韓国、北朝鮮、オーストラリア、イラン、イラク、バーレーン、シリア、UAEなどのライバルがひしめいている。その中で3位までに入ることは予断を許さない状況だ。最近の代表を見ると余計心配になってくる。猶予は二年しかない。その中で過去最強の日本代表を構築しなければならない。ジーコ、オシム、ザッケローニ、アギーレと続く外国人監督の手腕を頼り続けてきたが、果たして納得いく結果にたどり着くことができるだろうか。

 先日韓国に勝利したU19日本代表だったが北朝鮮にPK戦の末、敗退し世界大会の切符はとれなかった。U17、U23と若手の強化策に問題がありそうだ。何が不足しているのか、冷静に見極めることが大切だ。世界では若手がフル代表になっている。幼年期からの育成が必要なのだろうか。

 一方来年カナダで開催される女子W杯に出場するなでしこジャパンがカナダへ遠征する。その代表選考があったが澤は選出されなかった。その他アジア大会の主力だった若手選手もことごとく外されている。チェルシーの大儀見、バイエルンの岩渕、リオンの熊谷、アーセナルの近賀と大野、ポツダムの永里などが加わる。ヨーロッパ組の主力が帰ってくると国内組の若手は弾き飛ばされた形だ。今回は欧州組を見るための遠征だろう。その上でレベルアップしてきた国内組、若手らと組み合わせる。メンバーを固定しないことでギリギリまで競争というレベルアップを組み込む選択だろう。それでも世界に勝てる保証はない。

Jリーグ大詰め、優勝予想よりも降格・昇格レースが面白い

 この時期になるとJリーグではJ1・J2・J3間の降格と昇格レースに興味が惹かれる。今年のシステムは以下のとおりだ。
 ・J1からJ2に降格は2チームでJ2の上位2チームが自動的に昇格、J2の3位から6位まででプレーオフを行い1位チームが昇格3チーム目の権利を持ってJ1の16位チームと入れ替え戦を行う。つまり昇格の可能性はJ2の6位までに入ることが最低条件である。
 ・J3の場合は上位2チームがJ2との入れ替え戦を行う。しかし、J3場合はライセンスの問題やU22選抜が上位にきた場合などで少しルールは変更される。いずれの場合も成績の上位チームが昇格できる可能性を保持できるわけだ。

 現在京都サンガは10位に位置している。つまり昇格条件の6位以内ではない。優勝の湘南とは15勝の差があり万年J2の定位置をどっぷりと座り込んでいる。名門の東京ベルデイは最下位からふたつ上の20位と低落傾向のストップがかからない。このままでは最悪J3入れ替え戦という屈辱の戦いになる。想像するに選手、クラブ、サポーターの三位一体がバラバラなのだろう。最近は京都市内からサンガの声援も響いて来ない。Jが築いてきたホームタウン化の形骸化の現れだろうか。

 京都のように様々な文化が熟成された風土には根付くことの難しさが解るような気がする。