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ベテラン組が復帰したホンジュラス戦(連載第284回)

平成26年11月15日

来日する外国人観光客が半端な数字じゃない。とりわけアジアからの観光客のマストスポットは富士山観光だ。山中湖半にはアジア人観光客専門のホテルも多い。しかし、もうひとつ必ず立ち寄るスポットがある。それは・・・何か。

※来日する外国人観光客が半端な数字じゃない。とりわけアジアからの観光客のマストスポットは富士山観光だ。山中湖半にはアジア人観光客専門のホテルも多い。しかし、もうひとつ必ず立ち寄るスポットがある。それは・・・何か。

ベテラン組が召集されたホンジュラス戦

 昨晩のホンジュラス戦は久々に満足度の高いゲームだった。そりゃ6-0の大勝だから文句のつけようがない。相手は中米の雄と言っても長旅のアウェーだ。それを考慮してもこの大勝は大きかった。特にアギーレさんにはこれまでのゲームの内容と選手選考を考えるとここらで勝ちきるゲームが欲しかったはずだ。それに呼応してベテラン組は容易くやってのけた。

 では何が良かったのだろうか、悪かった点はあったのだろうか。

 W杯メンバーが揃って、連動した攻撃が可能となったことだ。その上、守備も安定していた。ひとりひとりが自分の役割を果たして高いパフォーマンスを繰り返した。それも中途半端な行動はなく、目一杯走りきった。

 その象徴が岡崎であったり、内田、本田だった。そして日本代表になくてはならない人、遠藤の存在が大きかった。彼の柔らかいパスは代表に潤いを与え、ゲームを落ち着かせ、やがて支配していく。その上、バイタルエリアからの超ミドルシュートは、私たちのこれまでの鬱憤を振り飛ばすに十分の役割を演じた。

 影で貢献したのは長谷部だった。彼は中盤の底で遠藤の後をカバーして、危険なボールを処理していった。献身的とも言える働きだった。

 前線の岡崎はめげることなく、幾度もニアサイドに飛び込んで潰れるという泥臭いプレーで貢献した。

 新人の武藤も負けじと彼の持ち味を出している。その上、交代した選手、乾と豊田にも代表初得点が生まれた。

 すべてで合格点と言えるサッカーだった。しかし、これは親善試合であってチャンピオンシップの掛かったマッチゲームではない。

 悪かった点もあった。高いプレスと連動した守備でセカンドボールを支配していたが、時折拾えなくなるとDFの裏やサイド深く攻め込まれてしまう癖が散見した。強い相手だったら、わずかなチャンスを与えるだけで決められていただろう。その失点で敗戦しているケースがこれまでの代表だった。その悪い片鱗も認められた。

 勝負は次のオーストラリア戦だろう。高いパフォーマンスのある豪チームに今回の様な戦いができれば本物だ。楽しみは持ち越された。

アジア系訪日観光客の目指すところは・・

 最近アジア系ツアーのコーディネイトの仕事を手伝っている。その中身が見えてきた。この10年で大きく展開している訪日マーケットだ。彼らの旅行パターンに欠くことのないプレイスが数箇所ある。冒頭の富士山は言うまでもない。箱根や強羅などは通過して宿泊は山梨県側に集中している。旧旅館を改装して低廉化の団体旅館として営業し、連日の盛況ぶりである。

 富士山は登山するのでなく、遠望を楽しむ。雄大で神秘的な神の山の存在であろう。そして、次の観光地は浅草であったり新宿であったりする。

 京都では清水寺が一番人気だ。最近では伏見稲荷の千本鳥居を見たいと言われる人も多い。確かにこの手の建築様式はアジアにはない。その反面金閣寺のような金箔の寺院はアジアでは多数見かける。こんな時、寺院と神社の区別を端的に説明するのは難しい。それぞれに日本人の魂の話になるからである。先日の観光団は京都円山公園内のちゃんこ鍋の店でランチを取った。こんなところに団体旅行客専門の店が繁盛しているとは知らなかった。

 そして、最後に彼らの訪問地で欠くことのできないところを紹介しよう。それは、イオンモールであった。もちろん新宿の免税店やドンキホーテにも行く。しかし、イオンモールには食事をするところ、雑貨の買い物、100円ショップ、化粧品店、服飾、電化製品、玩具ゲームなどすべてが揃う。その上、なんといってもバスが無料で駐車できるのである。

 彼らはその施設の中で日本を体験するのである。そして満足して3泊4日の関空から成田への大急ぎの横断ツアーは幕を閉じる。

 あぁ、それから言い忘れてはならないことが、もうひとつある。東京には宿泊せず、成田空港周辺のホテルが定宿である。JR東日本は成田空港から新宿までの成田エクスプレスの特別料金を外国人だけに販売している。私の知らない不思議なビジネスに戸惑っている。