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今季の優勝はG大阪に (連載第287回)

平成26年12月7日

伏見稲荷の千本鳥居

※伏見稲荷の千本鳥居

伏見稲荷界隈

 私にとっては大変なつかしい光景だ。社会人になって十年近く伏見稲荷付近に新居を構えていた頃を懐かしく思う。子供の成長とともに伏見稲荷の鳥居の散策は欠かすことのない行事だった。その頃はJリーグもなく年末の天皇杯が唯一の恒例行事だった。近くに伏見工業高校があって、こちらはラクビー全国大会に名を連ねる名門だった。

 最近伏見稲荷に出かける機会が増えた。東南アジア系の観光客が好んで行く観光地にランクされている。もちろん西洋系の観光客も多い。彼らに共通する持ち物がある。かつては全く見られなかつた光景だ。この一年で普及している。その名は「自撮り棒」である。スマホを棒の先端で固定して自分や数名の仲間を撮影する道具だ。この撮影方法には二種類あってタイマーでシャッターを切るものと電波で操作してシャッターを切るものだ。

伏見稲荷の千本鳥居

長い棒を振りかざして撮影する誠に奇妙な光景なのだ。

Jリーグ最終節の優勝はピリっとしないゲーム

 首位ガンバと最下位徳島の最終戦はG大阪の優勝の掛かったゲームだった。試合は優勝に関わる3チーム同時刻キックオフの緊迫したものだったが、それは前半だけで終わってみればガンバと徳島は0-0のドロー、他会場の結果次第でガンバの二冠が決まる。浦和レッズは名古屋グランパスに1-0と前半をリードしていたが後半二得点を与えて1-2で負けてしまう。もうひとつのチーム鹿島アントラーズも鳥栖に終始リードされて0-1で敗戦となった。

 なんとも後味の悪いガンバ大阪の最終戦だった。しかし結果は勝ち点1を積み上げての優勝だった。先日のカップ戦に続いてリーグも優勝して二冠を達成した。後は天皇杯の決勝で山形と対戦する。来週三冠目狙っての戦いだ。

 ガンバの勢いはW杯期間明けから始まるが、最大の勝因は守備が安定したことだろう。失点が少ないことが負けないガンバを作っていく。そしてパトリックと宇佐美の二枚看板が得点を稼ぎだす。しかし、最終戦はこの二枚看板が機能しなかった。ガンバのぶち抜きの勝利を期待していただけに腑抜けた優勝決定戦だった。

 それにしても浦和レッズの失速にもがっかりしている。終盤三ゲームの情けない戦い方は来年にも影響を与えてしまうだろう。監督の責任問題になるかもしれない。J1二位チームの監督交代もありえることだ。

 今日のゲーム浦和は名古屋と戦った。ハーフタイムに名古屋監督のインタビューがTV画面に写っていたがその顔はかつてのガンバ大阪の監督であった西野監督だった。今日は彼も含めてガンバ大阪を後押しした。名古屋が勝利しなくてもドローでもガンバの優勝は決まりだが、後半の逆転劇は明らかにガンバに風を吹かせただろう。

 ところでアギーレ監督のスペイン時代の八百長疑惑が問題化している。今のところ静観するほかないだろう。もちろん表向きの話だ。内向きには万が一を考慮して代替監督をリストアップする必要があろう。もちろんその場合は日本人監督になることだろう。来年早々、アジアカップオーストラリア大会が始まる。待ちの姿勢だけは避けたいところだ。