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ふたりのGK (連載第307回)

平成27年5月18日

※中国北京 紫禁城の中で殿の外から通り抜けて次の殿を撮った。偶然観光客のシルエットが映っていた。面積は72.5万㎡。長さ約一キロ。
あれほど訪問した中国へも近年行かなくなった。(過去20回渡航)
反日運動、PM2.5、裕福になった中国、食の安全、交通渋滞と行きたくなくなる理由は多い。
※中国北京 紫禁城の中で殿の外から通り抜けて次の殿を撮った。偶然観光客のシルエットが映っていた。面積は72.5万㎡。長さ約一キロ。 あれほど訪問した中国へも近年行かなくなった。(過去20回渡航) 反日運動、PM2.5、裕福になった中国、食の安全、交通渋滞と行きたくなくなる理由は多い。

ふたりのGK

  今節のJ1の前に女子W杯選考メンバーについて話したい。今回選考に漏れた選手にINAC神戸の高瀬がいる。彼女は選考前のゲームでケガをして半月板を損傷していた。体格で劣る日本人選手にとって外国人にも負けないフィジカルの持ち主である高瀬の欠場は大きい。スポーツ選手はケガでチャンスを逃すことが多々ある。それも含めて人生と一括りするのは酷なことだろう。

 昨年のコロンビア代表でW杯欠場したファルカオ選手がそうだった。彼の欠場で一躍脚光を浴びたのはハメス・ロドリゲスだった。ハメスは活躍しその後ビッグチームへ移籍する。あのレアル・マドリードへ。一方、ケガから回復したファルカオはプレミアのマンUに所属している。

 日本代表にもケガで泣いた選手は多い。一番目に浮かぶのは久保選手だろう。かつては左サイドの都並さんもそうだった。小倉、前園もケガに泣いている。高瀬の回復を今はただ祈るだけである。リオオリンピックがある。

 今節のJIで二人のGKを見た。ひとりは名古屋の楢崎、もうひとりは鹿島の曽ヶ端だ。いずれもベテラン選手である。ふたりの共通点は元代表でチームの黄金期を形成した中心的な役割を成し遂げていることである。特にトルシェ監督時代には楢崎を指して日本のゴールは今後10年間は安泰であると言われた。今年で楢崎は39歳、曽ヶ端は35歳になった。

 忘れてはならないのが川口というGKの存在だろう。彼と同世代だった二人のGKは代表においてベンチを温める機会が多くなった。代表キャップ数は川口39歳が98に対して楢崎77、曽ヶ端4という次第だか鹿島では450試合に出場している。

 私が初めてサッカーに目覚めた47年前は横山謙三という名選手が存在していた。現在72歳で浦和レッズのフロントだと記憶している。彼の代表キャップ数は49でメキシコオリンピックで銅メダルを獲得した時の正GKでメキシコのPKを阻止したシーンは有名だ。

 今節のゲーム名古屋は鳥栖にロスタイムに先制を許して0-1で敗退した。緊迫したゲームでどちらが勝ってもおかしくない状況でロスタイムを迎えたが、鳥栖の豊田がフリーで抜け出して楢崎と1対1になった。豊田の緩やかな技ありシュートで得点を許してしまう。名古屋の本拠地トヨタスタジアムで名古屋の選手のユニホームには豊田のスポンサー名が印字されていた。皮肉にも鳥栖の豊田(とよだ)選手に得点されたわけだ。

 カシマスタジアムでは鹿島と広島が戦った。結果は2-2のドロー。この内1失点は曽ヶ端のコントロールミスによる失点であった。後半開始早々バックパスからペナルティエリアでボールをコントロールしていた曽ヶ端があっさりと広島の佐藤に取られてそのままゴールを許してしまう。史上二人目の450試合出場の達成が情けない結果につながった。

 二人のGKの輝かしい戦績に相反してピークを過ぎたスポーツ選手の悲しさを痛感してしまう。もちろんこんな事を言うのはふたりに失礼だ。スポーツに年齢が関係のないという事を立証している名選手も多い。しかしふたりの名GKの名シーンを何度となく見ている自分にとってはつらい現実を眼にしたと思っている。

 J2第14節 京都は愛媛に2-3で敗れた。C大阪は長崎に1-2で敗れている。順位セレッソ8位、京都サンガ20位となった。サンガと最下位熊本との勝ち点差は1である。次節にでも最下位の可能性は高い。これだけ書けば奮起するかもしれないが・・・・・