京都新聞社TOP

なでしこジャパンNZ戦 (連載第308回)

平成27年5月25日

※万里の長城「八達嶺」月からでも見える地球唯一の建造物で東の端は遼寧省虎山、
西の端は甘粛省嘉峪関で総延長8,851km。北京から一番近い八達嶺が有名で今や内外の観光客で足の踏み場もないと言われている。この写真の時は空いていて自由に登れた。
こちらが女坂で反対が男坂でさすが男坂は急すぎて登ったことがない。
訪中初期の頃西の端、嘉峪関にも行ったが砂漠化して砂埃の砦があった。すぐ先が敦煌だ。
※万里の長城「八達嶺」月からでも見える地球唯一の建造物で東の端は遼寧省虎山、西の端は甘粛省嘉峪関で総延長8,851km。北京から一番近い八達嶺が有名で今や内外の観光客で足の踏み場もないと言われている。この写真の時は空いていて自由に登れた。 こちらが女坂で反対が男坂でさすが男坂は急すぎて登ったことがない。 訪中初期の頃西の端、嘉峪関にも行ったが砂漠化して砂埃の砦があった。すぐ先が敦煌だ。

なでしこジャパンNZ戦

  W杯を二週間後に控えたなでしこジャパンの強化試合は澤の一点を守り切ってなんとか勝利はした。しかし内容は決して良くなかった。大儀見、川澄はイマイチで熊谷、近賀は良いところなし、後半から投入の昨年リーグ得点王の菅沢は見せ場ひとつ作れなかった。GKの山根は言われたことは出来るが自分でゲームをコントロールする力は皆無だった。

 久々の代表がそろってのマッチゲームで欧州組が合流してわずかな期間を考慮すると及第点と言えるかもしれない。しかし、根本的な解決策がないままW杯に突入することになる。

 この四年間日本チームは各国から研究されてきた。何度も言っているとおり、日本のサッカーは最終ラインからのビルドアップでパスをつなぐポジェションサッカーである。つまりパスの出るところを早くふさがれたらどうしようもない。各国はそのパスの出るところ、つまり日本のボランチをマークする。このゲームここは澤と川村が努めていた。

 ではなぜビルドアップしかできないのか・・・・それは体格の差である。リーチの小さな日本人では最終ライン深くから一発で遠くへ蹴ることは困難である。身体の大きいリーチの長い欧米人はノーステップでもボールを遠くへ蹴飛ばせる。走る速度も速い。大きな体を入れると日本の選手は追いつけない。

 それらを克服する戦術がポゼッションサッカーなのだ。ボールを繋いで少しずつ押し上げて行く、その間前線が左右に動く、宮間から前線の選手にパスを供給してピンポイントで合わせる。欧米のドーンと裏に蹴ってサイドからクロス一本でシュートまで行くサッカーとは明らかに違っていて日本のサッカーは緻密で団体的である。

 そのチームの潤滑油は走ることにあった。全員が労を惜しまずに走りきるサッカーだった。しかしこのゲーム後半に見るようにその労力は陰りだしてきた。四年前がピークであった。選手も戦術も・・・・・四年経って戦術は暴かれ、選手は年を取った。W杯を連破することは途方もない夢のまた夢なのか・・・・

 前節京都サンガは水戸を2-0で下した。C大阪は熊本と0-0でドロー。一位が大宮、二位金沢、三位磐田と続く。