京都新聞社TOP

FIFA疑惑 (連載第309回)

平成27年5月30日

※北京の天壇の祈念殿。 ここは昔の天を祭った祭礼の場、北京にはその他、日壇、地壇、月壇などがあるがここが一番広い。総面積は270万㎡。現存する祭天台の最古のものは6000年の歴史を持つ。代々の皇帝によって増改築が成されている。この祈念殿は西暦1420年に建築されている。世界遺産。
※北京の天壇の祈念殿。ここは昔の天を祭った祭礼の場、北京にはその他、日壇、地壇、月壇などがあるがここが一番広い。総面積は270万㎡。現存する祭天台の最古のものは6000年の歴史を持つ。代々の皇帝によって増改築が成されている。この祈念殿は西暦1420年に建築されている。世界遺産。

とうとう暴かれたFIFA疑惑

 多くの識者が薄々感じてきた汚職問題がアメリカの司法のもとで明らかにされようとしている。どこまで暴かれるのか予断は許さないがしばらく世界は注視している。遅きに失するとまで言われてきた汚職問題の根は深い。では、どうして今まで司法の手が廻らなかったのか? 不思議に思っている方も多いだろう。しかし、少し考えたら簡単に理解できる。

 第一に多額の賄賂を贈ったとしてもそれ以上の見返りがあるという事だろう。賄賂はもはや織り込み済みであって、ここでは不可解な性格のものでなかった。 送り手側にも問題があった。賄賂がもはや整然と存在する以上、後はその額と送られ側の人数で争われてきた。それに勝ったものが利権を獲得したのだ。つまり獲得競争に負けた側ももともとは同じ穴のムジナだったわけだ。

 まだまだ理由はある。どこの国の司法が摘発するかできまってくる。小国ではなんともならない。中立を唱えるスイスでは難しいだろう。むしろEUかアメリカだった。ヨーロッパにはFIFAに対抗してきた歴史がある。しかしW杯の権限を持つFIFAに対抗できるまではあと一歩だった。このタイミングでアメリカらしい政治と外交のバランスが働いて摘発に至るのであろう。注釈をつけておきたいが、すべて私の思うところである。コラムニストには私感を伝える義務がある。でないとただのリポーターになってしまう。

 最後に各国の協会や大陸協会がノーを言えない権力基盤が存在したことは事実だ。その権力を否定するのではない。その力があるからこそ世界が熱狂するサッカーゲームをただのボール蹴りの遊びから至福な時間にいざなう事ができるである。そして結論は、不正が長期間続くこととやり過ぎが問題なのだ。

 今朝プラッター氏の五選が決定した。日本にとっては親日家の彼の再選は歓迎すべきだろう。個人的にはそう思う。しかしスポーツの世界でもNo!と言えない日本が続いている。