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スタジアム考2(連載第318回)

平成27年7月25日

※京都将軍塚 青蓮院門跡の清龍殿の大舞台からの京都遠望は素晴らしい光景だった。
舞台の広さと京都を一望できる環境は未だ一般観光客に知れ渡っていない。
今度は是非とも夜景を望んでみたい。本殿には国宝の青不動明王が掛かっている。
特別公開は12月23日まで。国宝の仏教美術の粋と京都一望というふたつの宝が共存していた。
※京都将軍塚 青蓮院門跡の清龍殿の大舞台からの京都遠望は素晴らしい光景だった。 舞台の広さと京都を一望できる環境は未だ一般観光客に知れ渡っていない。 今度は是非とも夜景を望んでみたい。本殿には国宝の青不動明王が掛かっている。 特別公開は12月23日まで。国宝の仏教美術の粋と京都一望というふたつの宝が共存していた。

※舞台中央にはガラスで造られた茶室が鎮座していて現代美術の
素晴らしさが不思議と自然の中に調和していた。
来年の4月まで展示。
※舞台中央にはガラスで造られた茶室が鎮座していて現代美術の 素晴らしさが不思議と自然の中に調和していた。 来年の4月まで展示。

サンガの敗戦慣れ

 前々節ようやく勝ちゲームをモノにしたサンガだったけど前節の福岡戦は1-2で良いところなく敗戦してしまった。試合後の選手のコメントからして「自分たちでゲームを難しくしてしまった」ということだった。このままだと三部降格も現実味を帯びて来ることだろう。万一三部に降格したらますます京都市民のサンガ離れは加速して行く。いや、もともとサッカー文化は必ずしも定着はしていなかったのではないか?ある種のブームに乗っていただけかもしれない。

 本日現在サンガはJ二部22チーム中20位の位置にいる。7勝4分14敗の成績である。 思い出せば二部に定着した一昨年前、攻撃的サッカーは単調で前に向かうスピードと迫力が落ちて行くことが顕著に分かった時期だった。ここ二年間にチーム全員の姿勢へと浸透していったのだろう。組織は知らず知らずの間に掛け声とは裏腹に自己防衛の本能で生き延びる事を優先してしまう。それを打破するには意外性のあるプランと突出する人材の起用である。それが出来ればサンガはもっと早く浮上していた。

 亀岡スタジアム建設に足を引っ張っている。いやもともと一プロチームのためだけのスタジアム建設でないと声高々に言う関係者も増えてきそうだ。しかしかつてはサンガのホームスタジアムとして鳴り物入りでプランが練られた。地域のスポーツ振興は二の次だった。スポーツ振興ならば滋賀県野洲川河川敷のサッカーコート四面の方が利用しやすい。人工芝から天然芝まで揃っている。それにトレセンの誘致の方が理にかなっている。

 建設が進められて出来上がった時に何をやるのか? いろいろと工夫されていると聞くがソフト面の予算はたぶん計上されないと思う。そこは自力でやるしかないだろう。行政が造った後は地元に任すのが地方自治の典型だ。知恵が出せていない。これからはソフト面に経費を掛けて仕掛けをする時期に来ている。

 ラクビ―W杯会場地になんとか選定されて息をつくことぐらいだろうが、すでに落選であったらご容赦願いたい。ただ二つのことは避けてほしい。一つは開幕戦がサンガ三部降格とダブらないことだ。二つ目はW杯ラクビ―のキャンプ地として立候補し新設スタジアムが他国の練習会場で利用されることだ。なぜならばあまりにも当初の理念とはかけ離れたことになる。

 来月早々に中国で東アジア選手権が開催される。男子は若手のFWが数多く選出された。女子は来年のリオ五輪アジア予選を占う大切な大会だろう。また再びベテラン頼みのチームに戻ることは許されない。チームもスタジアムも進歩することが必要である。