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ロシアW杯2次予選カンボジア戦に向けて(連載第320回)

平成27年8月28日

※空海開祖1200年を迎えた高野山、奥の院には過去一度も欠かさず大師廟におられる空海へ御膳が届けられている。毎日6時と10時半の二回だ。今なお空海に見守れている安心感が漂う天空の聖地だ。(最初 大門、次は根本大塔、最後が奥の院大師廟を望む)

※空海開祖1200年を迎えた高野山、奥の院には過去一度も欠かさず大師廟におられる空海へ御膳が届けられている。毎日6時と10時半の二回だ。今なお空海に見守れている安心感が漂う天空の聖地だ。(最初 大門、次は根本大塔、最後が奥の院大師廟を望む)

※空海開祖1200年を迎えた高野山、奥の院には過去一度も欠かさず大師廟におられる空海へ御膳が届けられている。毎日6時と10時半の二回だ。今なお空海に見守れている安心感が漂う天空の聖地だ。(最初 大門、次は根本大塔、最後が奥の院大師廟を望む)
※空海開祖1200年を迎えた高野山、奥の院には過去一度も欠かさず大師廟におられる空海へ御膳が届けられている。毎日6時と10時半の二回だ。今なお空海に見守れている安心感が漂う天空の聖地だ。(最初 大門、次は根本大塔、最後が奥の院大師廟を望む)

高野山という山は無し

 高野山は空海が開いた標高900mの盆地でそこには高野山と言う山はない。東西5km、南北2kmの小さな町に3000人が暮らしている。その内1000人が僧侶である。一度高野山に登るとこれまでの悪行が消されるという。人生のリセットには最適かもしれない。しかし、これは冗談ではなく真理を追究しているかもしれない。

 宿坊に泊り、早朝からのお勤めに参加し、精進料理を食する。そして、寺を参り奥の院の不思議な空間を片道2キロ徒歩して弘法大師に会いに行くのだ。運よく1200年来毎朝二回、今なお禅定に入られて僧坊で暮らしている空海への御膳が運ばれる様に出くわすと自然に合掌している自分がいるのである。

 不思議なことに西洋人が多い。宿坊にも町にも西洋人の観光客を見かける。彼らにはこの神秘さが理解できるのだろうか・・・? いや、可能だろう。スペインのサンチャゴ、フランスのルルドなどの巡礼の旅に供する所があるのだ。それにしても、毎夜唯一のコンビニの前の簡易テーブルを囲んで、缶ビールとナゲットで夕げを開催している白人の姿に違和感のないのも事実だ。

W杯二次予選カンボジア戦

 夜な夜な虫の音が聞こえて夏が終わろうとしている。来月3日対カンボジア戦で再開されるのが二次予選である。8日はアウェーでアフガニスタンと対戦する。少し整理をしてみよう。第一戦はシンガポールに攻めていたが得点できずに0-0のドローに終わった。ハリルホジッチ監督になって初めての屈辱を味わった形だ。むしろ相手の監督の戦術を褒めるべきだろう。つまりことは単純である。日本は引いて守られたら得点できないチームなのだ。ではどうすれば良いのか?

 その前に予選について調べてみよう。二次予選は来年3月29日まで続く。そしてそれに勝ち進んだ時点で三次予選が始まる。三次予選は来年9月1日から始まって再来年の9月5日までのロングランである。四次予選と称されるプレーオフはそのあと10月に開催となっている。最終的に参加枠は4.5枠である。現在の順位はグループEに所属している日本は4位で首位シンガポール二位がシリア三位アフガニスタンとなっていて、前回のシンガポール選と同じような戦いをしていたら大変な事になってしまうのである。

 では話を元に戻して、引いて守備を厚くする相手にどのように立ち向かうかである。これは何度も言っているとおり、早い縦のパスでシュートまで時間をかけないで攻める、左右のオープンスペースに展開してサイドからのクロス攻撃を徹底する。セットプレーから多彩なトリックを仕掛ける。などである。

 しかし、前回も同様な攻めに終始したが得点は取れなかった。攻撃をあきらめて10人が一線にディフェンスしたら攻めるべきオープンスペースは生まれない。そしてくるしまぎれにクロスを上げても待ち構えている相手に弾かれてしまう。最後は精度の問題であるとついつい片づけてしまっていた。

 今回ハリルホジッチ監督はこう宣言している。カンボジア戦に勝ってアウェーに勢いをつける。引いた相手にはミドルシュートとPKを取りに行く。つまり引いている相手には中盤でキープすることは簡単にできる。ミドルシュートはいつでも打てる。私は見事なシュートを撃つ必要はない。山なりの緩やかなシュートで良い。しかし、これはゴールの枠へ、特にきわどいところに蹴ることが肝心である。続けて蹴れば相手GKはいつか弾くだろう。その時にこぼれ球に飛びつくFWがいれば得点できる。

 最初の一点が大切で、これで相手は攻めに転じるだろう。そしたらスペースが生まれて日本の本来の速い縦パスサッカーが息を吹きかえすことだろう。その様なシュートが打てる技巧派の中盤が必要だ。昔なら俊輔で今なら柴崎だろう。

 ハリルホジッチ監督はPKを取りに行くという。これはドリブルで突破することで、ペナルティエリア内でパスよりもドリブルを選択するということだろう。引いて守る密集地に細かいステップで入り込んで来たらDFの脚に引っ掛かる確率は高い。今回はホーム開催だ。レフリーのPKの笛は与えられることだろう。かつての監督が考えもしない捨て身の戦術かもしれない。それも単純サッカーだ。

 ハリルホジッチ監督は選手召集も多彩である。良く知らない選手も多い。再来年まで続く予選、今この時点で選手の固定化は不必要だ。それよりも多くの選手に門戸を開いて競争させることだろう。その中からヒーローが現れるだろう。しかしながら監督の好みはだんだんと現れてきている。ハリルホジッチ監督はスピードを重視している。そして機敏な戦士を好む。つまり若い世代にチャンスが広がっているのである。

 高校野球、世界陸上で若い日本の選手が台頭してきている。サッカー界も世界に通用する若い選手を待っている。

 新国立競技場は6万数千人規模になるようだ。オリンピック以降陸上のトラックを改修して客席を増設しサッカーW杯基準(決勝戦)の8万数千席にすると発表された。公式発表かどうか分からないが、サッカー小僧としてはありがたい話だ。しかし、埼玉と横浜に立派なスタジアムがある。陸上のトラックを犠牲にしてまだ金を掛けて改修する意義を教えてほしい。

 ヨーロッパで、もしもこの話を聞いたオシム元監督だったら、こう言うだろう。「まだワールドカップやりたいの?」私も同感だ。もう二度やりたくない・・・・・