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アフガニスタン戦(連載第322回)

平成27年9月9日

※中国山峡の夕陽。山峡は長江(揚子江)上流の景勝地。三国志の世界を動力客船で2泊3日の船旅をゆく。司馬遷になった気分で漢詩を詠む。地球は狭いが中国は広い。
※中国山峡の夕陽。山峡は長江(揚子江)上流の景勝地。三国志の世界を動力客船で2泊3日の船旅をゆく。司馬遷になった気分で漢詩を詠む。地球は狭いが中国は広い。

テヘランで開催されたアフガニスタン戦

 昨晩放映されたアフガン戦を見た方は満足された一夜を過ごされたことだろう。6-0の大勝だった。悩める天才児、香川が素晴らしいゴールを奪った。前回ちぐはぐだった岡崎も二得点。本田圭祐が走りきって折り返したところを森重が押し込んだし、本田自身も宇佐美の突破からのボールをねじ込んだ。私がヘアースタイルを気に入らない山口蛍もプレーではいぶし銀の活躍をしてくれた。

 一番のシーン。GKの西川からのロングスローで一気にゴール前まで攻撃した展開だ。こんな速攻初めて見たと感嘆の声をあげたし、それに呼応した香川と本田のダッシュのスピードは初体験だった。これが日本サッカーの神髄だろう。

 ハリルホジッチ監督の性格が見えたのは、後半5-0とした時からだった。右サイドの酒井を下げて原口を回し、右MFに宇佐美を起用した。森重がその意図を測りかねて指を三本だして確認している。つまり3バックかどうかだろう。その後も原口は高い位置でプレーしていた。結果的に3バックのようになっていた。終了間際に長谷部に代わって遠藤航を起用した。U23代表の航(わたる)を起用したことで監督の超攻撃型サッカーという戦術がはっきりと現れた。選手は球際を鋭く最後まで前への精神で走りきっている。

 今回遠藤航の名前をきっちりと刻むことが出来た。強い選手だ。絶えることのない守備力と球際の素早いプレーは見事だ。

 さぁ、次戦は天王山のシリア戦だ。中東のオマーン開催で完全アウェーだろう。何が起こるか分からない。今回もアフガンサポーターがピッチに乱入した。これも久しぶりの光景だった。かつては試合途中停電になった会場もあった。男子のみが観戦を許される中東で強敵シリアを負かすためには戦術以外に精神力と運が必要となって来るだろう。ハリルホジッチ監督の真価が問われる。

 来年はなんとユーロ(欧州選手権)の開催年。フランスで6月に開催される。予選でアイスランドがオランダに勝利した。先日カザフスタン戦でも勝利し、二位以内を確保、史上初ユーロ2016本戦出場を決めた。奇跡は起こった。