京都新聞社TOP

ラグビーワールドカップ(連載第324回)

平成27年9月26日

※亀岡に建設予定の京都スタジアム(仮称) 亀岡市作成イメージ・府HPより
※亀岡に建設予定の京都スタジアム(仮称) 亀岡市作成イメージ・府HPより

スタジアム問題またしても失点か

 昨日二つのニュースが目に飛び込んできた。ひとつは東京の新国立競技場問題だ。問題発覚後、首相の白紙に戻す発言で検証委員会発足し調査が進められてきたが、このたび文科大臣の責任は免れないという報告だった。すでに59億円の契約が締結された後の原案撤回に誰が責任を取るのか? 一般国民は当然のようにトップの責任を示唆していたが当の本人は誰の責任というものでないと言っていた。

 次のニュースは規模こそ新国立と比較して小さいが亀岡に建設予定の京都スタジアム(仮称)である。スタジアム建設は当初より賛否両論が入り混じっているが、またしても住民側からの指摘で見つかった問題がNHKニュースで取り上げられていた。今回スタジアムの基本設計が提示されたが、市の公園条例で面積は公園全体の12%以内、つまり16,680平米以内にする必要があるのに1.4倍の23,100平米と大幅にオーバーしていたということだった。

 ニュースでは立派な新しいパース(上空からのスタジアム全体と内部観客席のイメージイラスト)が映りだされていて、これを見た瞬間に当初予算(実施設計2億、建設工事154億)で出来るのか?と疑問に思った。府の担当者は条例内に設計をやり直すとしているが、基本中の基本が見落とされた結果であれば誠にお粗末至極である。またしても無駄な税金が使われてしまうのだろうか、たとえ経費は掛からないと言ったところでこれまで費やした時間と尽力はマイナスであるし再度設計する経費と時間は不要であった。

 かつて私の知っている役人は、自分の仕事に責任を持っていた。彼らは問題が発覚する直前にそれらを未然に防ぐ人徳を有していた。周りの民間人が無償で補佐をしていった。私もその一人であったと自負している。だから彼らは事業が成功したときに自分たちの仕事を誇りに思った。

 テーマを本題に移そう。

ラグビーワールドカップ

 現在イギリスで開催されているワールドカップ。ジャパンの進撃に心を踊らされた国民の一人としてコラムに取り上げてみた。もともとサッカー同様ラグビーはイギリス発祥のスポーツだ。これらを総称としてフットボールと呼ぶ。当初なんでもありのフットボールが手を使ってもいい、いや足だけでやる。この二つに分かれてラグビーとサッカーになった。だから英国を含むスコットランドやウェールズ、そして英連邦が強いのである。

 巨体がぶつかり合う迫力はサッカーの比ではなかった。最初日本チームに巨漢の外人が多いことが気になった。しかしキャプテンが流暢な日本語でインタビューに答えている姿を見て不思議な安堵感を覚えている。ルールはこのようだ。まったくサッカーとは違っていた。
・両親または祖父母が日本国籍である
・出生地が日本である
・三年間居住
これらひとつ当てはまれば代表に入れるのである。現在33人中10人が日本ガイジンである。

 第二戦のスコットランド戦敗退後の記事にこんな内容があった。このゲームの試合後のデータを見ると地域獲得率、ボール保持率も日本が上回っていた。なぜ負けたのか? 日本はボールをキープしたいためにすぐに寝るラグビーをしてしまった。弱いチームはすぐに寝てプレーするし強いチームは立ってプレーする。この違いが勝敗を左右したのだ。

 サッカーでポゼッションが高いチームでもゲームに負けることはよくある。後方で横パスを多用してキープしていてもいざペナルティエリア内では弾かれてしまう。プレーひとつひとつがいかに大切であるかが判る。しかし次回のW杯日本開催への大きな後押しになったのは確実だ。オリンピックの前年にこんなに素晴らしい大会を目の当たりにできるからであろう。今から積立預金をすべきだろうか?

サッカーあれこれ

 昨日FIFAブラッター会長が警察に聴取されたらしい。いよいよ捜査は本丸に移っている。プラティニUEFA会長(来年はユーロ大会開催) との関係も捜査で明るみに出るだろう。年末にかけて目を離せない出来事である。

 最近日本サッカーではファンタジスタが現れない。かつては、中村、小野、松井といったファンタジスタのプレーが勝敗以上にときめきを与えてくれた。彼らの共通点は卓越したボールコントロールでドリブル、パス、フェイントが異質であった。そしてフリーキックで得点が取れた。最近日本代表のフリーキックでの得点シーンが見られない。

 あと数年待てばファンタジスタは現れる。今は冬の時代として耐えることだろう。最後に日本代表のGK川島、DFの長友、早く日本へ帰ってこい。俺は待っている。