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ACLガンバ大阪敗退する(連載第328回)

平成27年10月22日

※ニュージーランド オークランドシティ 郊外には整備されたヨットハーバーがある。
※ニュージーランド オークランドシティ 郊外には整備されたヨットハーバーがある。

ラグビーW杯ベスト4が出揃う

 準々決勝はどれも素晴らしいラグビーを見せてくれた。特にニュージーランド対フランス戦は前回大会の決勝カードであったが終わってみればニュージーランドの圧勝に終わった。ゲームを決定づけたのは最初の10分間でスロースターターのニュージーランドらしからぬ徹底した攻撃に度肝を抜かれた。そしてその後の主導権をもぎ取っていく。

 ようやくルールが判り始めてきたがまだまだ戦術までは理解しがたい。それでもペナルティゴールを決める場面とラインアウトを選択する展開は理解できるようになってきた。 要するに手堅く点を積み重ねていく場面とトライを狙って大きな得点を狙う場面の差である。ニュージーランドはオープン攻撃をするスリリングな場面でも前へ前へと向かっていく迫力がずば抜けていた。大柄なフランスのタックルを跳ね飛ばす勢いである。それも二人続けてだ。そしてトライする。

 もう一つの準々決勝はオーストラリア対スコットランド戦だった。ペナルティゴールの競演とトライの連続で一進一退の時間が過ぎていく。最後に反則したチームが負けるであろうと予想はつく。そして問題のシーンに突入する。ラグビーのルールでよくわからないのはオフサイドである。終了間近スコットランドがオフサイドの反則を取られる。南アのレフリーが笛を吹いた。ここではラグビー独特のビデオ判定に持ち込むだけの要素もなく。つまり激しい危険性のあるタックルや微妙な得点場面ではない。よってビデオ判定はなくオーストラリアのペナルティゴールの場面に移った。そしてそのキックは大きな円弧を描いてゴールインする。オーストラリア35対スコットランド34の一点差でゲームは終わった。

 そしてこのオフサイドの判定が世紀の誤審であることが判明した。

 サッカーでもたびたび見られた世紀の誤審。スタジアムの七万五千のスコットランドサポーターのブーイングに南アのレフリーが小走りにピッチを去ったことが非難に追い打ちをかけた。その後自分自身の誤審を悟ったレフリーであったが結果は覆されないで今日まで至っているのである。まさにゲーム終了の笛が吹かれた時点でノーサイドとなっているのである。

 よく球技で言われることがある。サッカーではボールは丸い。どこに転がっていくのか跳ね返ってくるのか誰も予測できないということだ。ラグビーのボールは弾丸のように楕円である。ボールはどのように弾むのかわからない。まっすぐに向かってきたと思っていても最後のバウンドで相手側に進路を変更することがある。まさに誤審はどちらのチームにも可能性があるのだ。それを含めてラグビーなのだろう。しいて言えばTMO(テレビマッチオフィシャルの略でビデオ判定)にタイムアップ間際のプレーも付け加えることだろう。レフリーはますますやりづらくなっていく。

ACLガンバ大阪準決勝で敗退

 昨夜大阪万博スタジアムで大切なゲームがあった。テレビでは深夜に放送されている。七年ぶりにガンバ大阪がACLアジアチャンピオンズリーグ予選を突破して決勝トーナメントに上がってきた。準決勝の初戦はアウエーで中国広州恒大に1-2と負けていた。昨晩は二戦目でホームのガンバが有利だと信じていた。ガンバは1-0で勝利すればアウエーゴールのカウントから二戦トータルで勝利できた。しかし結果は引いて守られた広州チームに対して0-0のドローに終わってしまう。

 年末のクラブワールド選手権にまたしても日本のチームは勝ち進めなかった。(地元チーム枠での参加は残っているが) なぜ日本のチームはここ一番に弱いのだろうか?私の疑問は果てしなく続いている。

 FIFAの会長選は来年2月26日で確定したらしい。ブラッター会長の即時辞任に伴う年内投票の線は消えてしまった。倫理委員会による会長職の停止によって会長不在のまま年を越えそうである。もう一人副会長職の停止を言い渡されているプラティニ氏は一旦その処罰に従わない声明を表明した。しかし最近になって2億5千万円の受理について受け取りを認めてしまう。「恥ずべき行動であった」と表明している。彼の次期会長選は終わった。UEFAの会長職も終わりであろう。

 そしてまた私が尊敬してやまない元ヒーローがFIFA倫理委員会に摘発されている。ドイツの皇帝と言われたベッケンバウアー氏だ。彼もまた2018、2022年招致活動に不正があったとされている。かつての大物が消えていく。