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Jリーグチャンピオンシップ準決勝 (連載第333回)

平成27年11月30日

※湖東三山のひとつ金剛輪寺の紅葉 今年の色づきは今一つという感じだった。
※湖東三山のひとつ金剛輪寺の紅葉 今年の色づきは今一つという感じだった。

Jリーグチャンピオンシップ浦和対ガンバ大阪 カオスの15秒(海外メディア)

 28日の準決勝戦は延長におよぶ激しいゲームでJリーグ史上に残る名試合であった。息をつく間もないゲームは延長後半ガンバの2ゴールで3-1でガンバ大阪が勝利をした。アウエーで年間3位のガンバにとっては失うものはないゲームであったが、浦和の大サポーターの前に少し不利な状況はいなめないでいた。しかしこのゲームは決勝点をたたき出した藤春ではなく影のMVPであるガンバGK東口の働きが大きい。浦和の攻撃はことごとく東口のナイスセーブで防ぐ。当たっているGKにはゴールポストも見方をしてくれた。

 延長戦の面白さは疲労の蓄積が主因で前線と最終ラインが間延びすることである。つまり中盤が省略されてお互いにゴール前でのたたき合いに終始する。自軍のピンチを防ぐとすぐにチャンスへと切り替わる。ボクシングでいうところの接近戦での殴り合いに近い。

 1-1で迎えた延長後半12分に浦和最大のチャンスでガンバの最悪なケースに遭遇する。ガンバDF丹羽の不用意なGKへのバックパスがガンバ無人のゴールマウスに飛んだ。あ~ぁ、オウンゴールで自滅した・・・・と思った瞬間にボールは左ポストに当たって東口の前に転がり込んできた。東口はそのボールをダイレクトで前線に蹴りこむ。結局そのボールが決勝点となった藤春のボレーシュートとつながった次第だ。

 東口は跳ね返りのボールを一旦落ち着かせるようにキープすることはなしに一気に攻撃に転じる起点となったことが勝因だろう。海外メディアの言う、カオスの15秒の始まりだ。

 気落ちした浦和はロスタイムに遠藤のフリーキックにフリーで走りこんだパトリックに決定的なゴールを許してしまう。

 攻めて攻めて追加得点が取れない浦和に最後の3分間でゲームを決めることが出来たガンバ大阪のしぶとさが出た試合展開であった。サッカーは面白いと言わせたゲームだった。

なでしこジャパン遠征のオランダ戦

 昨日オランダ相手になでしこジャパンの今年最終戦があった。結果は1-3で完敗した。いつものようにエンジンの掛かりが遅い。最大の問題は数年来若手にめざましい進化がないということだ。今一度10番の出番が必要になってくるかもしれない。ミスからの失点が多い。これも気の緩み以外にない。男子サッカーのようにポジションごとに明確なライバルを作ることが肝心なのだ。試合以外にテレビのバラエティーに出演したら終わりだろう。

 来年早々リオオリンピックアジア予選が開幕する。その試合日程が発表になった。女子はすべてのゲームがホームの長居キンチョウスタジアムだ。2月29日初戦はオーストラリアと対戦する。3月2日は韓国戦、4日は中国戦、7日はベトナム戦、9日は北朝鮮と対戦する。つまり10日間で5試合というハードな大会だ。アジア枠は二つ。是非ともスタジアムで応援したい。

 そして男子は3枠を争うカタール大会が1月に開催される。目の離せない年始になりそうだ。その前にクラブW杯。