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Jリーグチャンピオンシップ決勝 (連載第334回)

平成27年12月6日

※晩秋の奈良県曽爾高原。すすきの息吹が聞こえる曽爾高原も冬に入っていく。
初秋は多くの人で賑わったこの高原も人々の影はない。しかし黄金色に染まる「日本で最も美しい村」はこの一瞬を言うのかもしれない。
※晩秋の奈良県曽爾高原。すすきの息吹が聞こえる曽爾高原も冬に入っていく。 初秋は多くの人で賑わったこの高原も人々の影はない。しかし黄金色に染まる「日本で最も美しい村」はこの一瞬を言うのかもしれない。

※日没前に夕日に映える奈良の山々が神秘的だ。
※日没前に夕日に映える奈良の山々が神秘的だ。

ガンバ大阪対サンフレッチェ広島第一戦

  ガンバホームで開催された第一戦はガンバの素晴らしい出足がチーム全員に行き渡っていて勝利を確信していた。しかし悪夢は待ち構えている。リーグ年間三位のガンバが準決勝浦和に神がかりの勝利を収めて万博スタジアムに年間一位の広島を迎えた一戦だった。 SBオ・ジェソクの不用意な突き飛ばしで一発レッドの退場を受けた直後から流れは広島に変わっていった。終了前に2-2の同点としながらも引き分けに終われたゲームをロスタイムに逆転されたのは、これまた今野の不用意なスローインからだった。こんなことが起こるのかと疑ったことが準決勝に続いて決勝初戦でも起こったのである。ゲームは広島が3-2でもぎとった。

 しかしこの試合翌日には予期せぬことが話題となっていた。このゲームを放映した民放のアナウンサーがゲームの動向を伝えることに夢中でチャンピオンシップのレギュレーション(試合規則)を伝えていなかった。それを非難したかのような報道だった。第二戦をアウエーで戦うガンバサポーターにとっては広島が圧倒的有利で第二戦を迎えることになる規則の結果であった。

 第二戦ホームの広島にとってはチャンピオンシップ優勝に七合目まで到達していた。実のところチャンピオンシップのレギュレーションは複雑な内容になっている。Jリーグを知る人ならば理解しやすいが普通の視聴者は簡単には理解できない内容だった。A-4用紙で4ページある大会規約は今春決定されている。それを分かりやすくゲーム中に解説するのは困難かも知れない。むしろゲームの初めに分かりやすく表にして解説することが望まれた。でもそれを怠ったとしてもアナウンサーを非難することはなかった。彼は十分にゲームの動きを伝えてくれたからだ。

 結局第二戦は広島が引き分け以上で優勝が決まる。負けても0-1、1-2ではアウエーゴールの差で広島が優勝するのであった。

ガンバ大阪対サンフレッチェ広島第二戦

 二点差以上がガンバの優勝には必要だった。前半の先取点を今野が蹴り込んだとき次の二点目も近いと思われた。ハーフタイムの日本代表ハリル監督のインタビューでも広島のアグレシュブル不足を指摘していた。ただ後半もガンバの前かがりの攻撃がどこまでも続くのだろうか疑問を呈していた。

  後半は選手交代が鍵を握る。ガンバは倉田やパトリックの出番だし広島は浅野や柏の出番だった。後半の差は交替選手の差であった。疲れだしたガンバに対してスピードで勝る浅野であったし、右サイドの仕掛けを柏が担う。これはリーグ戦からの広島必勝パターンだった。広島が徐々に前がかりになってゴールを奪った。残り時間1-1ではガンバの優勝はない。そしてそのままタイムアップの笛が吹かれる。

  優勝の差はなんであったのか? チームの完成度の差、勢い、個人の力なのか? 最後はチーム全員が同じ方向を向いて同じスピードで戦っているかということだろうか。二戦トータルで考えると初戦のロスタイムに逆転されたのが一番の敗因だろう。体は熱く、頭はクールにできなかったチームの負けであろう。今年、昨年三冠のガンバは56試合の公式戦を戦った。すごいハードだ。オフには十分な休養が必要だろう。もちろん天皇杯が残ってはいるか・・・・・。

FIFA副会長二名を含む16人の理事がスイス当局に起訴された

 これには現会長は含まれていない。今回の起訴は41の個人、団体が対象だった。すでに過去の理事を含めて14人が起訴されている。その上だった。まさに満身創痍の悪体質だったのである。この16日から18日にかけて規律委員会による会長らに対する聞き取りが予定されている。その後正式に判断がくだされるのである。永久追放という最悪のシナリオもあるという。

  話変わってJFAの会長選が来年1月末に予定された。現副会長と現専務理事が立候補するという。ようやく日本も窓が開かれた感じである。