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今のバルサを超えるのはバルサしかない (連載第336回)

平成27年12月21日

※このライトアップはススキノや六本木ではない。京都市内、今年のロームのライトアップはこんなふうにエキゾチックだった。
※このライトアップはススキノや六本木ではない。京都市内、今年のロームのライトアップはこんなふうにエキゾチックだった。

クラブW杯優勝はやっぱりバルセロナ

 世界最高峰のプレーはやっぱり素晴らしかった。先日の準決勝、メッシとネイマールの欠場でスアレスの独り舞台のバルセロナだったが昨晩は二人が復帰してのベストメンバー始まった。三人がそろい踏みしたゲームは異次元のプレーで終始した。

 メッシ、スアレス、ネイマールの三人が果たしてどの様に機能するのか、むしろそれぞれの良さを消し去るのではないかと心配していた。そんな心配をよそに彼らは自分の役割をこなしていく。中盤でメッシが下がってボールをキープするとリバープレートの選手が引き付けられる。メッシは三人、四人に囲まれてもボールを自由に操ることか出来た。そしてその分、スアレスがフリーになっていく。左サイドのネイマールにボールが収まるとメッシがフリーになっている。

 彼ら三人は互いの長所を補完し合いながらバルサの攻撃を絶やすことはしなかった。彼ら三人をそれぞれにどの様に表現しようかと昨日から悩んでいるか未だ良いたとえは見つかっていない。ドリブル、ボールテクニック、体幹など様々なストロングポイントを挙げる解説者は多い。しかし、端的に彼ら一人一人を表現することは困難だろうか。しかしながら断言できることは彼ら三人とも全く違ったタイプであることだろう。三人三様のプレースタイルである。だから機能するのである。

 そして彼らを影で支えるテクニシャンがイニエスタである。大会MVPにスアレス、メッシ、イニエスタが選出された。ではネイマールはどうか? 彼の素晴らしさは随所に見えていた。彼はこのゲーム2アシストを記録している。つまり彼がラストパスを二度出したわけだ。

 横浜国際に出かけた観客6万はかけがえのないひと時を手に入れた。ゲームを一方的にしなかったリバープレートの反撃も見応えがあった。サッカーはどのように転ぶか分からない。リバープレートは最後まで攻撃を絶やさないプレーを続けたのである。

 その上この日の栄光にサンフレッチェ広島が三位決定戦で勝利して加わった。このゲームもある意味本来のサッカーゲームとしては上出来であった。広島は最後まで自分たちの攻めのサッカーを展開して勝ち切ったのである。優勝バルセロナ、準優勝リバープレート、三位サンフレッチェ広島と名誉ある記録が生まれた瞬間である。

 実のところ準決勝戦を長居で堪能した後、決勝も見ようと一旦決めた。土曜の深夜バスに乗り込めば翌朝東京に着く。決勝戦後の深夜バスで帰ってくる計画である。しかし、それを実行に移すだけの気力と体力に欠けていた。ゆっくりとストーブの前でミカンを食べながらのテレビ観戦に決め込んだ。

 今思えば行くべきだったと思っている。・・・ここまで書いてきたがバルサの三人MSNを比喩するベストワードが見当たらない。たぶん現場に行けば浮かんできただろうに・・・・・