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イギリスEU離脱と1966年W杯決勝 (連載第360回)

平成28年6月24日

日本で一番行ってみたい美術館、世界も認める島根県の足立美術館。米国専門誌もイチオシの16年トップの日本庭園は見事だ。
※日本で一番行ってみたい美術館、世界も認める島根県の足立美術館。
米国専門誌もイチオシの16年トップの日本庭園は見事だ。

速報 イギリスEU離脱へ

 イギリスの国民投票の結果が概ね決まった。投票前の世論調査とは逆に離脱ということになった。日韓W杯で活躍したベッカムも残留を支持していたが国民の半数以上が独立を支持したのだ。開票前、ドイツ紙は1966年W杯決勝戦 イングランド対西ドイツ戦でイギリスのハーストが放った疑惑のゴールを引き合いに出して、あのゴールを譲ってもいいから残留を支持した。

 50年経ってもハーストのゴールは疑惑のゴールとして得点として記録されていない。当時はビデオもなければ今でいうGLTなどない。記録した16ミリムービーで現在も見ることは出来る。しかし、フィルム映像ではボール自体がぼやけてゴールラインを割ったかどうか目視は出来ないのである。そして当時のレフェリーがノーゴールを宣言した事実は何百年たっても訂正されることはない。しかし、今回それをゴールインと認めてまでもイギリスのEU残留を願っていた。現在フランスでユーロが開催されている。決勝トーナメントが間もなく始まる。イングランド、ドイツ、フランス、スペインと強豪国が生き残っている。イングランドの戦いが離脱という国威に生かされるだろうか?

ブラッター前会長が暴露した古典的くじ引きの手口とは

 ほとんどの発言に影響力がなくなったブラッター氏がユーロ開催中に発言した。FIFAの大会では行われなかったと前置きして大会での組み合わせ抽選会でくじ引き用のボールに温度差を付け細工する。そしてそれを引くことで有利なポットに食い込むと言うこと。私はこれを聞いて、2002年のW杯日韓大会を思い出した。

 当時、多くの関係者がボールの中にあるボールを温めたり、冷蔵庫で冷やしたりしてその温度差でくじ引きを有利にすることの噂話を知っていた。しかし、実際はどうであろうか? 透明のボウルに入ったプラスチックの玉をどのようにして冷却したり温めたりできるだろうか?そして仮にそれをしても長い時間温度差を保つことは不可能である。なぜ彼が古典的な詐欺の手法を発言したのか定かではないがFIFAの大会ではなかったと前置きしたこと事態怪しい限りである。

オリンピックOA枠三人目は興梠に

 U23のメンバーが確定していないがOA枠の三人目にFWの興梠が決まった。OA枠には本田、長友、香川などのヨーロッパ組は含まれなかった。Jリーグから選出されたそこそこのメンバーであった。むしろ、出来ればU23の若い選手から選抜したかった。しかし多くの負傷離脱がOA枠は必要不可避となっていた。そしてU23メンバーと名声、実力でかけ離れていない彼らに決まったと私は見ている。OA枠の三人とU23メンバーとの融合は勝利には絶対欠かすことは出来ない。後は監督の腕次第。早くキャンプを張って溶け込んでいくことを望んでいる。

コパアメリカ決勝戦

 コパアメリカは決勝戦を残すのみとなった。決勝はアルゼンチン対チリとなった。メキシコはチリに0-7で大敗した。準決勝のコロンビアに2-0で勝って決勝進出をした。近年のチリのサッカーは著しく発展している。私のイチオシのメキシコ、コロンビアを撃沈している。方やアルゼンチンはメッシの調子が良い。順当にベネズエラ、アメリカを破って来た。優勝は予断を許さない。チリが粘って数少ないチャンスをものにするか、ボール支配率を高く維持するアルゼンチンがチリの壁を抜け切れるか? 予断を許さない。

ユーロ決勝トーナメント

 順当に地元フランス、イングランド、イタリア、ドイツ、スペインが勝ち進んだ。ポルトガル対ハンガリーの最終戦は3-3のドローでなんとかポルトガルが二位に食い込んだ。それにしてもハンガリーのタフなサッカーに驚いている。そしてどのゲームにも言えることはシュート、パスが速いことだ。だからゴール前で何かが起こる。事実起こっていた。

 決勝トーナメント一回戦でいきなりスペインがイタリアと当たる。前回大会の決勝戦の再現だ。苦戦したポルトガルがクロアチアと対戦する。ポルトガルにとっては前回のハンガリー同様タフな相手となった。先取点がカギだろう。フランスとアイルランド、ハンガリーとベルギーも興味深い。アイルランド、ハンガリーにも勝機はあると信じている。7月1日の決勝戦までこれまた眼を離すことはできない。