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国民の50%が五輪開催に反対・ブラジル (連載第364回)

平成28年7月21日

ブラジル イグアスの滝
※ブラジル イグアスの滝

国民の50%が五輪開催に反対

 開催を目前にして大変興味深いニュースがあった。開催国ブラジルでの世論調査で五輪開催に反対している国民が半数を占めることが分かった。私達からすると直前に迫っているにも関わらず今更という思いがある。それほど国の腐敗に対する失望感から来るのか分からないがこれが日本であれば団結してやり遂げようと思うに違いない。

 しかし、世界の大半はそうでもないらしい。ここしばらく続いているテロを考えるとき国家の在り方や国際的な行事の意義について疑問を投げ掛けられる。果たして多くの国民の生活を無視してまで国の威信を賭けることが重要なのだろうか⁉ 四年後の東京五輪においても改めて考えることが避けられない時代になって来た。大金をかけて名誉と威信を賭けることよりも本来のスポーツの意味を問う真の大会が望まれるに違いない。そのスタートとしての東京の在り方が試されている。

Jリーグ放映権料に度肝を抜かれた

 昨晩のニュースにも度肝を抜かれてしまった。一体本当なのか未だ信じることが出来ない。きっと誤解なのかそれとも思い違いだろうか? 10年総額2100億円で海外のグループ企業がデジタルコンテンツとしてネット配信すると言うのだ。単純に年間210億円となる。これには既存のテレビ放映やCS放映は含まれていない。ちなみに私の愛するスカパーは50億円強というらしい。

 海外と比較するとイギリスのプレミアリーグでは年間約2400億円、中国リーグで250億円、スペインリーグでは1100億円というから安い買い物かも知れない。しかしいつも言うけど海外とはサッカー文化が根本から違っている。欧州の都市の紹介バンプには必ずと言ってよいほどサッカーチームの写真が掲載されスタジアムとクラブが紹介されている。

 まあこの契約を信じるとして、これを契機に1シーズン制に戻ることが加速しそうである。しばらくは静観してみたい。

U23オリンピック代表のゲームは

 五輪チームの放送時間の発表があった。7月31日4時半にブラジルと国際試合が組まれている。直前の試運転であろう。負けを覚悟してでも思いっきりやってもらいたい。大きな大会では普段のサッカーは出来ないということを肝に銘じてなりふり構わず持ち味を出してほしい。それが初戦のナイジェリア戦につながる。

 初戦のナイジェリア戦は日本時間8月5日10時のキックオフである。第二戦のコロンビア戦は8月8日10時、第三戦のスウェーデン戦は11日7時のキックオフでいずれも地上波かBSでライブ中継が予定されている。大変楽しみな真夏の朝になりそうだ。

 日本とブラジルとの時差は丁度12時間で、日本の方が12時間進んでいる。つまり時計の針を動かすことなく容易く時が計れる。現役の時仕事でたびたびブラジルに国際電話を入れることがあった。朝早めに出社して8時に電話を入れて見ると向こうは前日の夜の8時であって、その日のブラジルでの仕事の進捗の報告を受けることが出来た。その内容を持ってクライアントに相談するのである。私はそれを受けて次の指示をファックスでブラジルに流す。ブラジルでは未明にその内容が届いている次第である。もちろん今のようにメールやラインがない時代である。

 ただし試合会場のマナウスでは-13時間の時差である。つまり日本時間10時のキックオフは前夜の9時のキックオフということになる。

 最後にブラジルは本当に危ないのか、答えは一つ、本当に危ない。今やテロが頻繁に起こっているからどこも危ないと言える。テロを除外してみてもブラジルは危ない。それは旅行者には防御の仕様がない。銃を持った護衛を付けてオリンピックを観戦すれば別だが一般の旅行者には犯罪にあう確率を減らすことは無理である。ではグループで行動すれば安全かと言うと、そうでもない。むしろ余計に目立って危険度は増す。

 かつて私が何度かブラジルに渡航した際も危険な事に遭遇している。また現地の人からも犯罪の種類を聞くことが多かった。あの時よりも危ないらしい。かつては生活のために犯罪を起こす。今は生きるために犯罪を起こす。どのようなオリンピックになるのだろうか?