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世界ユース(U17) 大会出場権獲得 (連載第373回)

平成28年9月28日

※ロンドン市街地 ユーロ離脱決定後でも多くの移民によって支えられている。 ここロンドンは125ケ国と地域からやって来た人々が住んでいると言う。
※ロンドン市街地 ユーロ離脱決定後でも多くの移民によって支えられている。
ここロンドンは125ケ国と地域からやって来た人々が住んでいると言う。

U-16アジア選手権準々決勝UAEに1-0の勝利

 来年のU-17世界大会への参加権はアジアでベスト4に入ることだった。日本時間今朝のUAE戦は二大会ぶりの世界ユースへの切符を獲得する戦いであった。背番号9の久保建英君を先発に戻した背水の陣で臨んだ一戦は危なげない戦いで勝ち切った。しかし後半PKをはずすなどして際どい得点差であった。何度かシュートがクロスバーを叩いた。

 ここまで戦いぶりで素晴らしいことがいくつかある。まずはこれまで一次リーグから引き続いて失点はしていないことだ。DFが安定している。GKも良い。第二に荒れたピッチと高温多湿なインドの環境を克服していることだ。来年実施のU-17世界大会もここインドで開催される。環境に慣れることは結果以上に大切だった。第三にエースの久保君の他に数名の際立つ選手がいることだろう。名前が覚えられないが、いずれ頭角を現してくるだろう。

 来年の世界ユースは大切なゲームだ。それは東京オリンピックにつながるからである。東京オリンピックでは開催地日本は予選がない。この時のメンバーが東京への試金石だろう。そのために今回のアジアでの大会は大切なのだ。日本の若い世代がどの程度のレベルなのか?日本の戦術が通用するのか?そしてベスト4に入る。監督が願ってやまないことだった。

 そう監督は広島や磐田で活躍した森山佳郎氏だ。広島ユース監督から抜擢されている。現役時代はしぶといSBだった。不屈の選手だと記憶している。日本代表にも何度か招集された。しかし華々しい活躍までに至っていない。私の記憶が間違っていないと願っている。どうしているのだろうか?気になっていた選手OBの一人だった。そして苦労人の彼なら若い黄金世代を任せることができる。

ビデオ副審始まる?

 私たちはリオ五輪で数々のビデオ判定を目の当たりにした。FIFAはロシアW杯に向けてビデオ副審の制度をテストしている。これは欧州のリーグなどで今春から始まった。つまり今までのレフェリーにテレビ画面でビデオを見ながら判定に参加する副審制度の試運転が始まったわけだ。サッカー関係者から待ちに待った制度がようやく実現する。これによって、主審と二人の線審、ピッチ外で選手交代などやロスタイムを掲示する第三の副審、そしてビデオを見て判定する第四の副審が存在することになる。

 今までは第四の副審はゴール付近にいて際どいゴールインの判定が主だった。しかしこれはGLT(ゴールラインテクノロジー) の導入によって解決している。あらゆる角度からとらえられたビデオカメラの解析になって自動で瞬時にゴールインか否かが判定できる。後はきわどいプレーでの反則行為や主審に見えない位置での反則の判定だった。

 ゲーム中、主審が自分自身で判定が出来ないと悟った時、ビデオ副審に無線装置で聞くことが可能になった。ビデオ副審は瞬時に問題のプレーをビデオで見て判断し、それを主審に告げる。常にテレビ画面を見ている副審にとっては10秒前後で判定することになる。これによってサッカーにおいて不信感が消え去るのである。一発レッドのプレーが警告に変更されるプレーに変わる。手を使ってボールを招き寄せるプレーがハンドの反則に変更になる。隠れて肘撃ちをした選手が退場に値する行為として罰を受けるのである。世界中のスタジアムがテクノロジーの導入によって解決する日も近い。ビデオ副審とGLTがロシア大会を面白くすることは間違いないことだろう。

 U-16日本代表の次戦の相手はイラクと決まった。イラン、北朝鮮、イラク、日本が世界ユースの切符を掴んだ。ここには宿敵韓国はいない。