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若い世代の希望の星 (連載第376回)

平成28年10月22日

※タイ王宮内部の祭壇
先日タイ王国プミポン国王陛下が崩御された。国民から絶大なる愛情と信頼を長年に渡って受けてこられた国王は世界に類を見ない。その在位は70年という長さであった。悲しみに満ちた国民の顔がニュースで流れる。その度にこの国の謹み深さを感じている。
※タイ王宮内部の祭壇
先日タイ王国プミポン国王陛下が崩御された。国民から絶大なる愛情と信頼を長年にわたって受けてこられた国王は世界に類を見ない。その在位は70年という長さであった。悲しみに満ちた国民の顔がニュースで流れる。
その度にこの国の謹み深さを感じている。

若い世代へ

 先日U16アジア選手権でベスト4入りして来年のU17W杯の切符を掴んだ日本代表を称えた。その中に久保建英君という天才を紹介している。この度ドイツのサッカー紙が世界の神童5人を発表した。その中に久保君ともう一人の天才が入っている。その人は中井卓大君12歳。9歳から日本を離れてレアルマドリードの下部組織に所属している。久保君がバルセロナだった。彼はマドリード。そして世界のクラブが彼らに注目しているのである。

 今、別のユース世代が注目を浴びようとしている。U19アジア選手権の日本代表である。ベスト4に入れば来年のU20W杯の切符が取れる。一次リーグを一位で抜けて決勝トーナメントに名乗りを上げた。次の準々決勝に勝てば世界への切符が手に入る。そして東京オリンピックに続くのである。

 かつての世界ユース選手権は呼び方を変えてU17やU20の世界大会へと変化した。どこからユースかジュニアか分からないのが今のサッカーだ。天才はいつでも飛び級でA代表に入れる時代になった。

リトルなでしこ世界で準優勝

 もう一方女子のU17W杯があった。リトルなでしこはこの世界大会で昨年度優勝している。今回、日本は今朝、北朝鮮と対戦した。結果は0-0のドローでPK戦4-5であった。一次リーグの結果は次の通りだ。日本5-0ガーナ、日本5-0パラグアイ、日本3-2アメリカ。この世代は強豪アメリカに勝利した。決勝トーナメントは日本3-0イングランド、日本3-0スペインと前回準優勝国を撃破している。

 北朝鮮はこの世代で男女ともに優秀な成績を収めている。これは何らかの強化策が実っているということなのだろうか。鎖国の国のサッカーも無視できない。反面韓国が低迷している。

 話変わってハリルホジッチ監督はフル代表のGK候補に196cmのシュミット・ダニエルを選出した。彼はJ1の経験がなくJ2松本でゴールマウスを守っている。まもなく24歳の期待のハーフである。日本も大型の守護神が必要になって来たのだ。楽しみな逸材である。しかしながら背の高さだけで代表GKには選出されない。GKとしての素質が兼ね備えた 選手でないといけない。当たり前だ。今言えることは彼には経験が何よりも必要なのである。その第一歩となる。

 ひとつ憤懣のネタが残った。来年も続くW杯最終予選。そのホームゲームすべてが埼玉スタジアムに確定した。つまり最終予選全試合が埼玉開催となった。如何に運営が楽なのか、首都圏が集客や移動に楽なのか知らないが、関西を無視した裁定で、理解に苦しんでいる。代表のチャンピオンシップ、しかも大切なホーム。特に3月のオーストラリア戦は死闘のゲームになる。それをスタジアムで見るかどうかは関西サポーターの死活問題である。

 もしも簡単に埼玉に決定したならば、一極集中という今の日本社会そのものであろう。まさかキリンカップを関西にしてお茶を濁すことのないことを願って止まない。今朝のリトルなでしこの決勝戦、地上波は関東圏に限られた。不公平感は拭い切れない。

 PS ラグビーの平尾氏の訃報があった。彼の伏見工業高校時代。私の住居は学校と隣接しているマンションであった。毎朝通勤時間に学校の前を通る時、朝練でランニングするラグビー部員とすれちがった。そして高校ナンバーワンになった時の興奮を思い出している。 それ以降平尾氏の名前はずっと脳裏に焼き付いていた。そしてずっと遡ること高校時代。ラグビー部がなくてサッカーに転向する生徒も多かった。ルールは違ったがサッカーとラグビーが共存していたと思っている。時代を築いた先駆者の若い死に心から哀悼の意を念じたい。