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W杯最終予選 折り返しのサウジ戦 (連載第377回)

平成28年11月7日

※保護犬を引き取って半年が経った。黒柴とシェパードのミックスらしいが元気に育っている。冬の到来を感じさせる琵琶湖畔にて
※保護犬を引き取って半年が経った。黒柴とシェパードのミックスらしいが元気に育っている。冬の到来を感じさせる琵琶湖畔にて

イベントで注意したいこと!

 今朝のニュースで気になったことがあった。旅行業からイベント会社に異動して10年間現場を仕切った経験からなのか頭から離れない。ひとつはイベント会場で火災。幼い子が命を失った。助けようにも助けられない親御さんの気持ちを測るに測れないでいる。多くの大手イベント会社は実際の仕事は利益を引いてから下請け会社に丸投げをする。下請け会社もまた利益を引いてから仕事を始める。だから総経費と出来上がったものとの差は大きくかけ離れてしまう。そして大きく削減されるのは安全性という価値観である。それは一過性のイベントならより増大する。元請け会社も下請け会社も万一の事故に対する対策は甘い。

 しかし近年、町おこしイベントや芸術イベントで学生の参加が著しい。彼らは利益を度外視して真剣に取り組んでいる。しかしそこにはあるべき効率的とか安全性には無頓着で契約の観念に乏しいのが現実だ。だから悲劇は繰り返される。神戸新長田の復興町おこしモニュメント鉄人28号。18mの巨大鉄鋼建造物で剥げた塗装を塗り替える催しが終了した。昨日お披露目イベントが開催されている。これに携わった関係者に敬意を表したい。しかし建造から7年が経過していたが劣化の度合いが思ったよりも早いと感じている。私は出来た翌年にここを訪れたことがあるがその時に感じたことは、メンテナンスが大変だと言うことだった。多くの人々は建造当時それを維持するための維持費とメンテ費の事を忘れがちである。ことによったら建造当時よりも維持の方が大変なことが多い。そしてまたそれを継続する必要性が残っている。今回のプロジェクトを推進された方々に改めて敬意を伝えて次の7年後の継続をお願いしたい。いずれも一般論である。

ホームのサウジアラビア戦

 いよいよサウジとの決戦が近づいて来た。一言にいうとサウジは強敵だ。それは先日のU-19アジア選手権決勝のゲームを見て知った。結果は0-0のドロー。日本はPK戦の末、初優勝を手にした。その時の若いサウジの選手の戦い方がヒントになるだろう。いくつかのポイントがあった。まず後半サウジの鋭い動きは落ちてくると思われた。しかし実際は少しも落ちることはなかった。

 ストロングポイントは球際の激しさとフィジカルの強さだ。中盤でのつなぎも早く、前線にボールを早く蹴り込んできた。そして最大の武器は、常に前に向かってくることだった。日本の様にバックパスで自軍から組み立ててくるような余計なことはない。前へ、前へ向かう姿勢がサウジをより強くしている。

 次戦のフル代表もまた同じ戦い方をすることだろう。であればグループリーグ最大の敵となるだろう。サウジの欠点は決定力不足だった。しかしこれは日本もまた同様である。サウジは比較的守備を厚くして日本の攻撃をブロックしに来る。そして中盤で日本からボールを奪い取った時、一気に前線にドリブルで運ぶ。そしてDFの裏に走りこむ。一発のパスを受けたFWはフィジカルに任せてシュートを打ってくるだろう。一ゲームに何度もトライしてくるだろう。日本のDFは大忙しになる。

 日本が勝つためには、早めのサイドからのクロスが有効になる。速いパス交換から裏に抜ける選手の動きも大切だろう。中央からドリブルで突破する。そして貴重なファールを受けてFKの見せ場も必要だ。

 残念なことに日本には一人で状況を打開できるFWがいない。パスの受け手と出し手の意思疎通が最も重要である。いや、受け手よりも出し手の方が重要かもしれない。ここに本田、清武、香川がどうするのか? 見慣れた光景である。つまりサウジ側も対策が打ち易いということだ。

 日本はどうしても勝たなければならない一戦である。直前のオマーン戦の効果は当てにならない。弱いチームを招請した親善試合は無意味だ。万一敗戦したら自信喪失に陥ってしまう。むしろサウジ戦を前に迷うことになる。ケガ人がでたら最悪だ。興行的に必要ならもっとレベルは低い。

 最後にJリーグ、名古屋が降格した。早期の復活は厳しいかもしれない。去って行く選手が多すぎる。経験したことのないJ2のチームの苦悩が始まるのである。

 世界から神童と言われた二人の日本人少年。久保君は川崎出身だった。片や中井君は滋賀県大津市だった。郷土に天才が居たのには驚いている。そして久保君がJリーグ最年少出場記録を更新した。素晴らしいの一言だ。東京オリンピックが楽しみだ。