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鹿島に世界が絶賛 (連載第381回)

平成28年12月19日

※滋賀県竜王鏡山古墳群 三ツ山古墳 自宅から徒歩5分のところに石舞台に引けを取らない古墳がある。
※滋賀県竜王鏡山古墳群 三ツ山古墳 自宅から徒歩5分のところに石舞台に引けを取らない古墳がある。

衝撃の二発

 今朝のニュースの項目は表題のような言葉が続いた。その評価はアジア勢で初の決勝進出であり、90分間で互角に戦った安価なチームへの称賛だった。とりわけ柴崎の二得点に世界は驚いた。私達が感じたものは世界のレアルがたいしたことのないチームに見えたことだった。鹿島は落ち着き払って自分たちのサッカーをやってのけた。

 唯一残念なことはセルヒオラモスのラフプレーに二枚目のイエローカードを出せなかったレフリーの行為だった。レアルのDFの要が退場することの重要性が頭をよぎったのだ。つまり最後にビビってしまった。その光景はテレビ画面を見ていた誰もが分かるほど落ち着きのない表情に見えた。結果は延長の末4-2で敗北した。しかし、その敗北は悲観に値するものではない。

 Cロナウド一人の年俸が鹿島全員のサラリーをはるかに上回るチームを窮地に陥れたのだ。柴崎の二点目が入った時、TV画面にクローズアップされたジダン監督の顔が物語っていた。

 2002年W杯事前キャンプで指宿へ向かう途中、関空経由で出会ったジダンはその時と同様の引き締まった顔立ちだった。しかし監督をはじめレアルの全員が鹿島から敗北を期することへの不安と屈辱を感じているのであった。連勝続きの世界一の勇者が日本に負けて帰るわけにいかなかった。レフリーもまた同様だったのである。世界に衝撃を与えた鹿島アントラーズ、しばらくこの話題は途切れないだろう!