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世代交代 (連載第386回)

平成29年3月14日

※ロンドン市内を行くペダルバス。全員の協力が不可欠だ。
※ロンドン市内を行くペダルバス。全員の協力が不可欠だ。

久保4人抜きスーパーゴール

 世の中、WBCで持ちきりである。そんな中、ベルギーリーグに移籍した久保裕也のスーパーゴールの速報が入った。最初は久保建英君かと思ったがベルギーリーグと知って昨シーズンまでスイスにいた裕也だと分かった。早速ユーチューブを再生してみる。確かにセンターサークル付近でボールを受けた久保が中央をえぐりながら巧みなドリブルで進んで行く。ペナルティエリアに入るころは四人のDFが次々と突っかけてきたが左右のステップを織り交ぜてあっという間に三人を抜き去った。最後のDFは一人ワンツーでかわすとGKの反対を取ってサイドキックでゴールに流し込んだ。

 ホームのサポーターにとっては歓喜極まるプレーに違いなかった。マスコミはメッシ級だと評した。しかし、最後の一人ワンツーを除いてはメッシとは違っていた。それは一言に言うと体の柔らかさである。その点からいうと建英君の方がメツシに近い。何も久保の偉業にケチをつける気持ちはない。彼のプレーが今週半ばに発表される日本代表候補に影響されると思っているのである。リーグ開始7試合で5得点と快調さをキープしている。彼の4人抜きスーパーゴールは誰よりもハリルホジッチ監督の目に留まったことだろう。

 残念なことはガンバGK東口の顔面強打骨折のことである。彼もまた第三のGK候補であったが当面の復帰は難しい。ドイツリーグの長谷部の怪我の状態も気になる。いずれにしてももうすぐに発表される。それは世代交代をいかにスムーズにするかということに尽きる。

世代交代

 なでしこジャパンの成績が気になっている。先日のアルガルベ杯では6位か7位だった。世代交代と中堅の選手とのバランスがチームには重要になっている。その点についてはまだまだ疑問符がついている。ただFWの横山の成長がうれしかった。彼女はユース世代の時にFIFAの年間ベストゴールに選出されている。それは久保裕也のゴールよりも多くの相手DFを翻弄していた。

 さぁ、本題に入ろうか? 今日のメインテーマは世代交代である。つまりズバリ言うと、本田、香川、長友、長谷部を招集するかである。先ほど述べたとおり世代交代をスムーズにするための過渡期の中堅を担う選手が重要である。それに答えてくれるのは長谷部である。彼のプレーの質は献身的でチームファーストである。しかし彼の怪我の具合を考えると今回はその働きが可能かどうかわからない。

 監督は本田、香川、長友の三人をどのように扱うべきか悩んでいる。この三人とも共通していることは所属チームでの出番が少ないことだ。そして全盛期から下り坂に至っていることだろう。アスリートにとっては大変つらいことである。しかし避けることは出来ない宿命でもある。彼ら三人を招集しない場合は新しい選手を呼べることになる。そして彼らに日本代表として名誉と希望を授けることになるのだ。

 彼らの経験値を選ぶのか新人の未知なる意外性を見つけるのか、ハリルホジッチ監督の 判断が待たれる今週なのだ。