Kyoto Shimbun Topics 1996.12.13

ゲンジボタル守れ 山東町が条例改正案
保護区 全町域に拡大 カワニナ捕獲も禁止



山東町の蛍保護条例改正案で特別保護区域に
指定される天野川周辺(山東町長岡)
 滋賀県山東町は、地元の天野川周辺で発生する国の特別天然記念物・ゲンジボタルを保護する「蛍保護条例」の全面改正案を、10日開会の町議会12月定例会に提出した。保護区域を町全域に拡大する一方、幼虫やえさとなるカワニナの捕獲禁止を盛り込んでいる。

 山東町では、ゲンジボタルと、発生地の天野川流域東西2キロが1952年、国の特別天然記念物に指定された。地元住民による保護活動も盛んで、町は72年に国内では初めての同保護条例を施行した。

 条例は特別天然記念物指定区域と支流の弥高川など計4河川・水路を保護区域と定めて成虫の捕獲を禁止する一方、同区域での繁殖期の草刈りを禁じていた。 改正案では保護の効果をさらに高めるため、規則をより厳密化。町内全域の河川や水路を保護区域とし、従来の保護区域は特別保護区域に格上げした。

 保護区域では、成虫の捕獲に加え、幼虫とカワニナの捕獲や草焼き、除草剤散布を禁止。県や町など河川管理者の保護義務、町民や観光客の保護施策への協力義務を共に明文化している。罰則は、従来と同じ1万円以下の罰金。

 町は今定例会で可決成立すれば、来年4月から施行する。


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