Kyoto Shimbun Topics 1996.12.24

サンデー林業すっかり定着 甲賀愛林クラブ
出労互助制度 管理に力発揮



「琵琶湖のためにも」と山林手入れに励む
甲賀愛林クラブの人たち
 滋賀県甲賀町の山林所有者の間で、結山(ゆいやま)と呼ぶ山仕事の出労互助制度が定着し、森林の管理にパワーを発揮している。

 ヒノキなど森林育成には植栽準備(地ごしらえ)から、植林、下草刈り、枝打ち、間伐…と多くの作業が必要。しかし、所有者のほとんどはサラリーマンなどの第2種兼業農家で「放っておいたら折角の造林も台無し。これではいけない」と、町内で中小の山林を持つ人で組織する甲賀愛林クラブ(西田民夫会長、会員約370人)の主力事業として、20余年前から結山が始まった。

 作業は主として支部単位で展開。日曜日を中心に、管理が急がれる会員の山林で作業を済ませている。

 クラブ役員によると、20の全支部で結山方式を多少とも採用。「この方式で管理する山林は会員所有林だけでも年間100ヘクタールは下らず、公有林の管理にも成果を上げている」という。

 結山方式のメリットは▽厳しい作業も、疲れや退屈感が少なく楽しくできる▽労力を提供し合うことで、最小限の費用▽コミュニケーションも図れる―など。

 「甲賀ヒノキ」は、全国の材木商や建築家に知られる質の高さが自慢。クラブや会員は、優秀林育成管理と水資源涵(かん)養の功績で総理や関係大臣、官長表彰を受けており「琵琶湖の水源を守るためにもサンデー林業は欠かせない」と、結山による作業にさわやかな汗を流している。


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