Kyoto Shimbun Topics 1996.12.27

疑似パトカー 中身はニセでも 効果は本物
事故多発防止へ 井手町の国道24号線沿いに登場



スピードダウンに効果を上げている疑似パトカー
(井手町内の国道24号)
 死亡事故を含む交通事故が多発している京都府井手町内の国道24号沿いに、田辺署がこのほど、「事故防止」のために疑似パトカーを設置した。国道を通過する車両が本物と勘違いしてスピードを落とし、大きな効果をあげている。

 同署管内の交通事故による死者は例年、4、5人だったが昨年は10人に倍増。今年も12月中旬までに、10人が同国道などで亡くなった。このため、同署はこれ以上死者を出さないため緊急対策を講じることにした。速度などの取り締まりを通常の3倍に増やしたほか、切り札として登場させたのが国道沿いへの疑似パトカーの配置。

 廃車を利用し、白と黒に塗装、天井には赤色灯をつけ、常時点灯させている。名付けて「ルート24みはり番」。井手町多賀の同国道沿いに置いた。見通しがよいだけに、遠くからも目立ち、特に夜間は回転する赤色灯の明かりが数キロ先まで届く。

 パトカー設置前、夜間の30分間に通過する車両のスピードを測ったところ、平均83キロ(制限は50キロ)を記録。パトカー設置後、同じ時間帯に測ると平均約60キロで、大幅に減速させる効果があった。

 疑似パトカーはガードレールの外側に置いてあるため、昼間はすぐ偽物と“見破られる”ため、本物の警察官が1日に何度か立ち寄って立ち番。抑止効果を高めている。

 1月中旬まで置く予定だが、同署は「パトカーがあってもなくても安全運転で」と呼びかけている。


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