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町家研究などに携わっている京町家再生研究会(望月秀祐会長、約80人)の設計支援などを受け、京都市中京区の明治末期の町家が、瓦ぶき、漆喰(しっくい)の白壁など町家の外観を残したまま、構造を補強し、家の一部を洋菓子店に改築した。町家を生かした店舗に生まれ変わり、このほどオープンした。 店舗に生まれ変わったのは同区東洞院通六角下ルの京都全日空ホテル会長、河合佐一郎さん(66)の実家。河合さんは3年ほど前に転勤で京都に戻り、住居として使う母屋以外の家の活用方法を模索。市内の建築家や弁護士らで作る同研究会に活用法を相談していたところ、ケーキなどの製造販売会社から店舗に―との話が持ち上がり「町家にふさわしい店舗なら」と、改築話がまとまった。 河合さんの実家は以前に呉服店を営んでいたことがあり、壁が少なく、石の上に柱が乗った典型的な町家で、2階建て延べ230平方メートルの広さがある。耐震性が最大の課題になり、同研究会と、構造設計の専門家でつくる京都建築構造研究会のメンバーが加わり耐震診断。町家の基本構造を生かして店舗の広さを保つ設計を考えた。 畳の下から新たにコンクリートで基礎を作り、耐震用の壁や、直径40センチの梁(はり)を支える柱、筋交いを増やして補強、町家の基本構造と外観を残して改築した。 河合さんは「先祖代々の町家を残して、現代の使い道を考えた」と話し、同研究会の望月会長は「町家の再生には常に補強が課題で、これだけの規模でも再生が可能という大きな成果になった。オーナー、借り主の協力があってできることだが、これから店舗活用が増えるだろう」と話している。 |