Kyoto Shimbun Topics 1996.12.6

中・近世の屏風展 京都市歴史資料館
源氏絵から葵祭車争い 初公開中心



テーマ展に展示される「源氏物語車争図屏風」(部分)
 京都市歴史資料館(上京区寺町通丸太町上ル)は、6日から中・近世の屏風(びょうぶ)を集めたテーマ展「京都の社会と文化―新収『源氏物語車争図屏風』を中心に」を開いている。

 テーマ展は、伏見区内でかつて庄屋を務めた民家から新たに寄贈を受けた屏風絵が中心になる。このうち「源氏物語車争図屏風」は源氏物語・葵の巻に画材をとった六曲一双(対)の屏風で、土佐派の絵師による15世紀後半から16世紀初めの作品とされる。葵祭(賀茂祭)の当日、都大路で祭見物に使う牛車をとめる場所を従者たちが奪い合う情景を描いている。

 車争いは画題に好まれ、多くの作品に描かれているが、一対の屏風のように大きな画面で描かれる例は少なく、源氏物語に題材をとる「源氏絵」のなかでは注目されるという。

 展示会では、ほかに狩野派の絵師の手による17世紀後半の「柳橋・夕顔棚図屏風」や江戸中期の狩野派による動物や人物、山水などの画題を散りばめた「書画貼交(はりまぜ)屏風」(いずれも六曲一双)を展示する。

 テーマ展は来年3月2日まで(午前9時から午後5時)。月曜日と祝日、12月28日―1月5日は休館する。入館は無料。年内いっぱいは全作品を展示するが、年明け以降は作品保護のために展示品を入れ替える。


前 TOP 目次 次