Kyoto Shimbun 1997.1.11

船尾から新たに油? 八管本部 確認急ぐ

 第八管区海上保安本部(京都府舞鶴市)の調査では、京都府・丹後半島の北西から東にかけての海域に点在していた油の塊や帯状の油膜は、11日朝もほぼ前日と同じような場所を浮流している。

 大半は潮流に乗って東へ向かう公算が強いが、一部が南北13キロ、東西12キロの大きな油塊の群れとなって若狭湾に入り、ゆっくりと南東に移動。オオミズナギドリ生息地として天然記念物に指定されている舞鶴市の冠島東側を通過して、同市・成生岬の北東3キロに迫っている。北の風が強く、福井県の原発銀座直撃や寒ブリ漁最盛期の定置網への被害が心配される。

 このため、巡視船9隻と海上自衛隊の護衛艦、地元の漁船多数が出て、ひしゃくによる回収作業を懸命に続けている。

 舞鶴・宮津方面に向かっていた一部の浮流油は、この日朝は確認できなかった。また、島根県隠岐島北東の「ナホトカ」船尾部分の沈没地点からさらに東40キロの海域に長さ40キロ、幅50―100キロの大きな帯状の浮流油が見つかり、八管本部は、沈没部分からの新たな漏出油の可能性があると見て、確認を急いでいる。

 一方、重油2800キロリットルを積んだまま福井県・三国町の海岸近くに座礁した「ナホトカ」船首の船体調査は、うねりが高くて行えず、海上保安庁と船主側の委託によるダイバーが、天候の回復を待っている。


前 TOP 目次 次