Kyoto Shimbun 1997.1.13

伊根町の定置網に重油
この日の操業見送り 被害拡大懸念も


 ロシア船籍のタンカー「ナホトカ」からの重油流出事故で、京都府与謝郡伊根町の2漁協の定置網計3つに13日朝、流出した重油が漂着しているのが見つかった。漁協ではこの日の操業を見送ったり、網を撤収した。今回の重油流出事故では、岩ノリなど海草への被害を除いて、漁業に直接の影響が出たのは京都府内で初めて。寒ブリの最盛期だけに、他への広がりが心配されている。

 定置網に被害が出たのは、新井崎、蒲入両漁協。2つの定置網を所有する新井崎漁協では、新井崎沖北約1キロにある1つの定置網の一部分に油が流れ付いているのを、午前7時半に出漁した組合員が見つけた。定置網の周辺には2日前から重油の塊が浮遊しており、漁協が警戒していた。付着した油は少量という。

 報告を受けた漁協は、網に入った魚に重油のにおいが付く可能性があることから、この日の操業を見送った。もう一方の定置網に油は漂着しておらず、操業を続けている。

 蒲入漁協では、設置した定置網2つともに油塊が漂着したため、網を撤収した。


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