Kyoto Shimbun 1997.1.9

タンカー事故 油塊、丹後3町海岸に漂着
琴引浜の半分汚染 防除、回収に全力



 島根県沖の日本海で沈没したロシア船籍「ナホトカ」から流出した重油が9日早朝、京都府北部・丹後半島西側の竹野郡丹後町から兵庫県境の熊野郡久美浜町にかけての海岸に続々と漂着しているのが確認された。パトロールで警戒を強めていた沿岸自治体や漁協などでは、オイルフェンスを張るなど懸命の防除、除去作業にかかった。

入江に打ち上げられた重油を調べる町職員
(午前7時30分、京都府竹野郡丹後町砂方)
 鳴き砂で全国に知られる竹野郡網野町の琴引浜で、約1.8キロの浜辺の半分ほどに1―20センチの塊が波打ち際から10メートル幅で打ち寄せたほか、久美浜町の小天橋海水浴場の砂浜でも延々と茶褐色の重油の塊が押し寄せ、丹後町でも砂方漁港から西にかけての海岸などに漂着するなど、深刻な事態となった。

 丹後、網野、久美浜3町は同日午前、警戒本部を対策本部に切り替え、午後から本格的にスコップなど人力で除去する作業などを進めている。久美浜町湊の湊漁協では、久美浜湾でのカキ養殖を守るために昼過ぎから湾口にオイルフェンスを張った。

 京都府水産事務所(宮津市)が網野町漁協に向けて油の吸着マットを搬送するなど、関係機関は午前中で漂着重油の回収、防除体制を整えた。


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