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ロシアのタンカーから流出した重油が京都府北部の丹後半島に漂着してして2度目の日曜日となった19日、北丹後の3町の砂浜では、各地から駆けつけたボランティア約千人が住民らに交じって浜辺の油塊の回収をした。竹野郡網野町などでこの日新たに大規模な漂着が確認されており、時折、冷たい雨が降る中、美しい海を取り戻す願いを込めて黙々と手を動かしていた。労をねぎらう地元婦人らが温かい豚汁などの炊き出しをする姿も見られた。 熊野郡久美浜町、竹野郡網野、丹後町に油塊が大量に漂着してからこの日も含め、土、日曜、祝日を中心に計約4千人のボランティアが回収作業に参加した。各町は、道具を持参してもらい、宿泊場所も自分で探すことを条件に、漂着状況などをみて回収個所を指定しているが、「なるべく、人の手が回っていない浜を」と、手薄の所を自分で探して参加する人も多い。 各自治体は「海水浴シーズンに向け地道に油塊を取っていくしかない」と、人海戦術に期待をかけている。 ボランティアには休日を利用し、個人参加する人も多い。京都市伏見区の会社員田口恭さん(31)夫妻は12日に続いて網野町の琴引浜へ。19日朝、再び漂着した大小の油塊を見て、「福井がクローズアップされ、京都はたいしたことないと思っている人も多いが…」と嘆く。 網野町の遊海水浴場では、奈良市内のボーイ(ガール)スカウト26人の姿が。この日午前零時ごろに、地元公会堂に着いて仮眠、早朝から作業するハードスケジュールだったが、油にまみれ死んだ海鳥を見て「寒くて辛いけど、鳥のことを思うと」と、小さい手で塊を丹念に拾っていた。 阪神大震災の被災地から駆けつけた人も少なくない。丹後町平の海岸では、芦屋市の飲食業谷口哲也さん(33)が、「震災の時、丹後町の人が炊き出しをしてくれた。今日は気が済むまでやる」と汗を流した。 府内の高校生約550人も応援にやってきた。東山高生は地学部が11年前から、浜砂の調査を続けている縁で琴引浜で作業。西中久典部長(1年)は「砂の中の小さな油は、人の手でないと取れない。鳴き砂をずっと残していきたい」と、影響を心配していた。 寒さと雨のなか作業を続けるボランティアにと、網野町・島津漁協組合員の奥さんらが三津漁港で昼に250人分の炊き出し。作業で疲れた参加者に、おにぎりと温かい豚汁を振る舞った。平でも地元の人が「来てくれた人のために」と手作りの竹のへらを用意していた。 |