Kyoto Shimbun 1997.2.4

重油ボランティア、網野の男性死亡
68歳、作業翌日


足立勉さん
 タンカーの重油流出事故で、京都府竹野郡網野町の災害対策本部は3日、前日に回収作業に参加した町内の男性が、急性心不全で亡くなった、と発表した。同本部は作業と死亡の因果関係の確認を急ぐとともに、回収に参加する町民やボランティアらの健康面にも十分留意したいとしている。漂着重油の回収に関連した人の死亡は5人目で、府内では初めて。

 亡くなったのは、同町小浜、学校警備員足立勉さん(68)。同町災害対策本部などによると、足立さんは、2日午前9時から11時半まで、地区の住民と一緒に小浜海岸の岩場で回収作業に従事。帰宅して休息を取った後、午後5時には郡シルバー人材センターから派遣されていた網野中出掛けたが、体調不調を訴え、午後九時に家に戻りすぐに就寝。3日午前六時過ぎに、妻の久美子(67)さんが亡くなっているの見つけた。

 作業当日は風もなく穏やかな天候で、足立さんはボランティア保険の受け付けを済ませたあと、約600メートル離れた同海岸まで歩いて往復。家人に「山道を歩くのがしんどかった」と語っていたという。

 足立さんは、同地区内の「隣組」の組長を務め、2日は初めて回収作業に参加した。家人の話では、普段から血圧が高く薬を飲んでいたが、持病はなかったという。

 同町は2日、重油が漂着してから最大規模での回収作業を全町民に呼びかけて実施した。同町対策本部は「因果関係については今後調査するが、今回の事態を深く受け止めて、回収作業参加者の健康対策をさらに検討したい」と、述べた。


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