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タンカー「ナホトカ」からの流出重油処理のため、ロシアから派遣されていた油回収船「ネフチェガス5」(2,372トン)が、ほとんど回収の実績を残さないまま、本国への帰途につくことになった。 「ネ」号はオイルフェンスで海上の重油を集め、海水ごとポンプで吸い込み、油と海水を分離する機能を持つ。外洋に対応できる油回収専用船が日本には1隻しかなく、人海戦術の回収に頼っていただけに、他の2隻とともにロシアから駆けつけた「ネ」号の活躍が期待されていた。 事故発生から2週間余りたった先月18日に到着したものの、機材の準備に手間取り出動まで5日かかったうえ、オイルフェンスを引っ張るロープが荒波で切れるなど苦戦の連続。3隻合計で5日までに230キロリットルの油水を回収したが、「ネ」号自身の実績はゼロとみられている。 外務省によると、「4日中に引き上げる」との連絡をロシア政府から受け取っているが、5日時点でまだ敦賀湾にとどまっている。「ネ」号の回収装置は、現場海域にいる別のロシアの回収船「ラドン」に積み替え、回収作業を続ける、という。 八管本部は「荒天時の日本海での重油回収は、やはりひしゃくに頼らざるをえない」と話している。 |