Kyoto Shimbun 1997.1.21

深海調査機器を投入 科技庁25日から
タンカー沈没地点に 得られる情報すべて得たい



荒天の海で処理剤散布の状況を説明する清野管理官

   科学技術庁は25日から、島根県・隠岐島北東のロシアのタンカー「ナホトカ」沈没推定地点に、深海調査用の機器「ディープ・トウ」(海洋科学技術センター所有)を潜らせる。海底に沈む後部船体の正確な位置を確認したり、付近の重油の状況を調べるのが目的で、事故調査に当たるのは初めて。

 ディープ・トウは、海底の微地形調査や海底面の観察に活用される観測機器で、音波探査機器を搭載したソナー部分と深海テレビカメラの二つの部分からなる。

 ソナー部分は海底から約150メートルの海中を、船によって時速3.7キロで引かれながら、音波の反射で物体の位置や形状を把握する。カメラ部分は物体を撮影し、船上のモニターに画像を送る。いずれもケーブルの先端に装着、曳航しながら、海中の状況を探る。最大4千メートルの深さまで調査可能。

 今回は25日から10日間ほど、1日約10時間稼働させる。まずソナーを沈め、沈没した船体の正確な位置を確認。続いてカメラを潜らせ船体付近の様子を撮影、情報を収集する予定。

 同センターは「どこまでできるか未知数だが、得られる情報はすべて得たい」と、ディープ・トウの活躍に期待している。


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