Kyoto Shimbun 1997.2.11

"100人力"に期待 浜詰海岸 
重油回収機が初登場 府峰山土木事務所が試作



人海戦術の苦労解消に製作された重油回収機
(竹野郡網野町・浜詰海岸)


 漂着重油の回収作業をバックアップするため、京都府峰山土木事務所が掘削機械を活用して試作した重油回収機が10日、竹野郡網野町の浜詰海岸に初めて登場。砂浜に埋もれた重油回収の実験を行った。人海戦術に頼る回収作業の100人分に匹敵する威力で、今後の活躍に期待がかかる。

 試作機は、ミニパワーショベルを本体に、バケットが掘る砂の受け皿になるふるいのネットを3ミリ─10ミリまでの三重構造にし、震動機で砂を振るい落とす。さらに掃除機を改良した別本体とパイプでつなぎ、回収重油とごみを選別するシステム。約30万円をかけ、1週間がかかりで完成した。

 砂浜の10センチ─15センチに混ざった重油回収が専門で、試運転の結果は、1時間で3立方メートル、約5トンの砂を処理する。同事務所は、12日、熊野郡久美浜町・葛野浜でも実験して性能を確認するが、「油による目詰まりもなく、溶けだしていない現状の油塊なら作業の効率化は十分」としている。今後、各町の対策本部などと調整、増産や使用を検討していく。


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