Kyoto Shimbun 1997.2.18

自衛隊艦艇もすっきり 重油落としスタート
舞鶴の造船所で



手作業で重油を拭き取る係員
 ロシアのタンカーから流出した重油の回収作業で、海上自衛隊の艦艇にベットリついた油を洗い落とす作業が17日、京都府舞鶴市余部下の日立造船舞鶴工場で始まった。

 全国から回収作業の応援に来た艦は、所属の隊に戻る時に洗浄している。舞鶴在籍の艦船についても、これまでのように大量の重油が付着することはないとみて洗浄を始めた。

 最初は舞鶴地方隊所属の護衛艦「じんつう」で、艦首から艦尾までのきっ水線沿いと、中央付近の舷(げん)側に真っ黒の油をつけたまま工場の岸壁に接岸。作業用の台船を横づけし、係員が鉱物油洗浄剤をつけた布を使い手作業でふきとっていった。

 「じんつう」は1月8日から今月2日まで連日、若狭湾や富山湾などに出動、荒波に苦労しながら合計63キロリットルの重油を回収した。艦内炊事用の大きなザルで海面の油をすくい、舷側からロープで引き上げる際や、航行中にたくさんの油が艦体に付着した。あまりの多さに、同工場でもすべて落とすのに3日ほどかかるという。洗浄後再び回収作業に加わる予定。

 舞鶴地方隊所属の艦船のうち、護衛艦5隻と掃海艇3隻が重油回収作業で油まみれ。今後、回収作業や定期点検の日程に合わせ順次洗浄する。


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