Kyoto Shimbun 1997.2.21

砂浜の重油回収に強い味方
その名も「砂油離号」開発 3台で500人分の力


 日本海での重油流出事故で、京都府はこのほど、砂浜での油塊除去を効率よく進める回収機を開発した。大きなふるいを自動的に振るわせ、砂と油を分離する仕組みで、その名も「砂油離(さゆり)号」。完成した1台を21日から丹後半島の砂浜で稼働、今月末までに製作台数を計10台とし、作業に投入する。

 この助っ人回収機は、キャタピラー式の台車に、傾斜のあるふるい(網目3ミリ・約160センチ四方)を取り付け、最上部の受け皿に、ミニパワーショベルで油塊交じりの砂を入れる。ふるいは振動機で揺すられ、砂はすべて砂浜に落ち、油塊だけが最下部のバケツにたまる。

 作業能力は、1時間で油塊交じりの砂約12立方メートル・20トン。先に製作したミニパワーシャベルを活用した回収機の能力は、手作業にして100人分だったが、今回の回収機は3台を並べパワーシャベルで順次、砂を入れる方式で、回収能力は300―500人分に当たるという。

 作業場所は、21日の網野町・浜詰海岸を皮切りに、丹後町や久美浜町の砂浜で使用する。回収機による砂への影響はほとんどないが、「鳴き砂」で知られる網野町・琴引浜では安全策を取って使わない。

 回収機の操作には、府が府地域防災計画に基づいて派遣協力要請した府建設業協会の作業員9人が行う。



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