Kyoto Shimbun 1997.1.25

流出重油 丹後半島になお漂着
大しけで 回収難航


 タンカー重油流出事故で、第八管区海上保安本部(京都府舞鶴市)などは25日、島根県から、秋田県まで広がった流出重油の回収作業を続けた。しかし日本海は冬型の気圧配置が強まり風速20メートル近い大しけとなっており、運輸省の油回収船や地元漁船などは出動できず、作業は難航している。

 日本海を漂流中の重油の一部は、沿岸で油塊が見つかった山形、秋田両県の沖合をさらに北上する見通しで、第二管区海上保安本部(塩釜)や地元自治体などが監視を続けている。福井県三国町で座礁した船首部からの油抜き取り作業も荒天のため中断。仮設道路の建設だけが続けられた。

 八管本部によると、25日も京都府・丹後半島西部の沿岸に重油の漂着を確認した。天候が再び悪化傾向で、強い北風に押されて府北部の海岸や福井県の原発付近に、さらに重油が漂着する恐れがあるという。

 島根県・隠岐島北東の「ナホトカ」沈没推定地点付近では、依然として重油がわき出し、その地点から南南東約2.7キロにわたり、幅約100メートルの筋状の油が漂っている。

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