Kyoto Shimbun 1997.1.30

八管 陸上班が漂着状況調査
荒天、再流出に対応


 タンカー重油流出事故で、沿岸に漂着した重油が風の影響で再び沖合に流れ出すケースが相次いでいるため、第八管区海上保安本部(京都府舞鶴市)は「陸上班」を編成し、岩礁(しょう)の多い地帯でのきめ細かい漂着状況の把握に努めている。29日にも、沿岸の各船隊の「海の男」が、陸に上がり作業に取り組んだ。

 重油が多く漂流する若狭湾から丹後半島周辺の海域には、八管が連日2―30隻の巡視船・艇を出し、ひしゃくや油回収網で回収作業を続けている。しかし、荒天でうねりの高い時には中止を余儀なくされている。

 八管は、荒天となった20日から「待機しているだけではもったいない」と各船隊ごとに1組2―3人の陸上班を編成。船で近寄れない複雑な海岸線や、沿岸市町の職員では陸上から行きにくい岩礁などの重油の漂着状況を調べている。

 目的地近くの漁港で巡視船を降りて山道を延々歩いたり、ボートで接岸して岩礁をたどったりと奮闘。これまでに、丹後半島の経ケ岬周辺や福井県・敦賀半島、兵庫県香住町の沿岸で調査を行った。

 沿岸の岩礁や堤防からは重油の再漂流が続いており、28日にも、網野町沿岸から離れたとみられる油塊が、経ケ岬沖で確認されている。


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