甲板には、長さ4千メートルのワイヤーを巻き取るウインチと2基の深海観測装置「ディープ・トウ」などが並び、船員や研究員がせわしなく整備にあたっていた。 調査は、音波探査機とテレビカメラの2基の深海観測装置(いずれも幅1メートル、高さ1.5メートル、長さ3メートル)を、ワイヤーで沈めて行っている。音波探査の結果から、隠岐島の沖北東約140キロで船体を確認。27日にカメラを5メートルまで近づけて船体を写したほか、翌日には再び音波探査とカメラを用いて船体の大きさを確かめた。 調査責任者である同センター深海研究部の門馬大和主任研究員は、27日に行ったカメラによる船体調査の状況について「白っぽい手すりのような物が目に付いた。見えたのは2、3分だが、傾いて見える船体に錆(さび)はなく、すぐに古い船ではないと分かった」と話した。今後は、船名の記されている位置が判明しだい、センターから自走式の探査ロボットを取り寄せ、詳しく調査する。 また、27日の船体撮影の際、ディープ・トウに付着した重油を調査データとともに運輸省に送り、「ナホトカ」と同一かどうか、分析している。 |