Kyoto Shimbun 1997.1.30

沈没船体 錆びなく、古い船でない
さらに探査へ 科技庁調査船


音波(左上)とカメラ観測装置(中央)の
2基のディープ・トウを整備する船員ら
(舞鶴西港)
 科学技術庁の海洋科学技術センターの調査船「なつしま」は29日、島根県・隠岐島沖で沈没したタンカー「ナホトカ」と思われる船体を調査したあと、初めて京都府・舞鶴西港に入港し、ディープ・トウなどの調査機器を報道陣に公開した。

 甲板には、長さ4千メートルのワイヤーを巻き取るウインチと2基の深海観測装置「ディープ・トウ」などが並び、船員や研究員がせわしなく整備にあたっていた。

 調査は、音波探査機とテレビカメラの2基の深海観測装置(いずれも幅1メートル、高さ1.5メートル、長さ3メートル)を、ワイヤーで沈めて行っている。音波探査の結果から、隠岐島の沖北東約140キロで船体を確認。27日にカメラを5メートルまで近づけて船体を写したほか、翌日には再び音波探査とカメラを用いて船体の大きさを確かめた。

 調査責任者である同センター深海研究部の門馬大和主任研究員は、27日に行ったカメラによる船体調査の状況について「白っぽい手すりのような物が目に付いた。見えたのは2、3分だが、傾いて見える船体に錆(さび)はなく、すぐに古い船ではないと分かった」と話した。今後は、船名の記されている位置が判明しだい、センターから自走式の探査ロボットを取り寄せ、詳しく調査する。

 また、27日の船体撮影の際、ディープ・トウに付着した重油を調査データとともに運輸省に送り、「ナホトカ」と同一かどうか、分析している。


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