Kyoto Shimbun 1997.3.24

ボランティア"最後"の回収

重油漂着の京都府網野町

 ロシアタンカーの重油流出事故で、漂着油の回収作業を続ける京都府竹野郡網野町は、23日、ボランティアを募っての大規模回収としては最後の作業を、町内の海水浴場で実施した。今後はボランティアの募集は行わず、機械や地元だけの作業に切り替える。重機を入れない琴引浜だけは、30日まで実施するが、同町は今月いっぱいで回収に一区切りつけたい、としている。

 網野町は、1月9日の漂着以降、インターネットなどでボランティアを募ってきたが、ほぼ重油の回収が終了したことや、機械での回収が軌道に乗ってきたため、募集は中止することにした。

 この日は、風もなく穏やかな天気の中、3カ所の海水浴場で903人が作業し、ふるいなどを使って20キロ入りの袋で675袋分の油塊を回収した。浜詰海岸でボランティアをした大阪府枚方市の会社員岡田聡さん(25)は「インターネットで今日が最後と知って来た。浜もきれいになってきているので、またここでサーフィンを楽しみたい」と友人とともに汗を流していた。

 30日が区切りとなる琴引浜でも多くのボランティアが作業に従事。「琴引浜の鳴り砂を守る会」の宇野貞夫さん(61)は「4月になると農作業が始まり地元のものも回収に出にくくなる。次の土・日曜日で出来るだけ取り切ってしまいたい」と話していた。


前 TOP 目次 次