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微生物を用いた重油除去実験を行う現場を調査する 藤田教授(中央)ら(京都府竹野郡網野町)
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ロシア船籍タンカーからの重油流出事故で、微生物による油除去の可能性や安全性を探るため、京都府立海洋センター(宮津市)は近畿大学農学部の藤田藤樹夫教授(応用微生物学)に実験を依頼、同教授らが10日、京都府竹野郡網野町を訪れ、油塊や砂などのサンプルを採取した。公的機関が漂着現場で微生物の有効性を実験するのは国内では初めてという。
現地を訪れたのは、藤田教授と海洋センターの篠田正俊所長、技師の三人。砂の中に層をつくった油塊や岩場での付着状況を確認し、実験の適地を選んだ。
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油を乳化する力の 強いバクテリア 「シュードモナス」 (藤田教授提供)
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藤田教授は、7年前に与謝郡伊根町沖で発生した貨物船座礁事故の際、篠田所長が持ち込んだ漂流重油の中から、重油を乳化させる性質の強いバクテリア「シュードモナス」を発見。これまでに丹後や和歌山、沖縄などの海水から重油分解に有効なバクテリア8種類を抽出している。
今回の実験に使用するのは8種類を混合培養したもの。重油1グラムに対し10万の個体を投入し水温を25度に保った場合、2週間で重油が半減することが確認されている。採取したサンプルを研究室に持ち帰り、気象条件など現地に合わせた環境の下でテストする。
現地実験は砂浜と岩場で実施の予定で、方法などをつめ、水温上昇を待ち、来月下旬にも着手する。
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