Kyoto Shimbun 1997.4.19

海水浴シーズンを前に
小さな油塊 徹底回収

京都府が計画

 タンカー重油流出事故で、京都府は被害を受けた関係各市町の「残存油回収計画」をまとめた。本格的な観光シーズンを前に、海水浴場となる砂浜や、磯釣り客の多い岩場など個所別の最終的な回収プランで、除去活動の総仕上げと位置づけている。

 計画は、府と網野、丹後、久美浜の各町が策定した。5月中旬までに、琴引浜、中浜など砂浜15カ所、五色浜など岩場3カ所のほか、消波ブロックや護岸など4カ所で、手作業やビーチクリーナー、重機などを使い、これまでに取り除けなかった小粒の油塊を徹底的に回収する。

 丹後地域では、これまで住民や多くのボランティアの回収作業で、漂着した重油の大半が回収されたが、一部の砂浜では、砂に細かな油が混じっているほか、岩場や消波ブロックに油が薄く張りついている。

 重油被害については、兵庫県が但馬海岸の「回復宣言」を行っているが、府では「被害の終息宣言は、今回の回収結果を見て検討したい」(河野栄総務部長)としている。

 一方、1月中から3月下旬にかけて、日本海沿岸海域で行っていた府の水質環境調査の結果では、水質、底質、漁獲物のいずれも、重油汚染の影響は認められなかった。


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