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梅が余り、農家に打撃 京都・城陽、梅酒ブーム過ぎ

城州白を収穫する新井さん。梅が余る状況への対策が急がれる(城陽市市辺)
城州白を収穫する新井さん。梅が余る状況への対策が急がれる(城陽市市辺)

 京都府城陽市特産の梅が収穫期終盤を迎えている。青谷梅林の特産品種「城州白(じょうしゅうはく)」は大粒で香りがいいことで知られるが、梅酒ブームが落ち着いたことで大口取引先の地元酒造会社が入荷量を減らし、昨年から梅が余る状況となっている。農家には打撃で、販路開拓や需要の掘り起こしが急がれる。

 同市では市辺や中などの20ヘクタールで約50軒が年120トンほどの梅を生産。城州白が半分ほどを占める。梅酒ブームで同市奈島の城陽酒造が2008年ごろから毎年30~40トンほどを仕入れていた。だが、貯蔵や仕込みタンクがいっぱいとなり、昨年は20トン、今年は15トンと仕入れを控えた。梅ジュースなどの商品開発にも取り組んできたが販売力は限られるといい、島本稔大社長(43)は「仕入れ量を減らしたのは申し訳ない。他でも利用されて知名度をより広めてほしい」と話す。

 JA京都やましろ城陽支店では、新たに食品加工会社への出荷も始めた。今年は東京の市場にも試験的に出荷した。いずれも量は限られ、出荷前加工の必要性や収穫時期の調整などの課題も浮かび上がった。担当者は「時間はかかるかもしれないが受け入れ先を増やしていきたい」としている。

 農家には切実だ。同市市辺の新井源吾さん(68)は、昨年は梅干しなど加工品にして残すことで出荷減をしのいだが、今年は不作にもかかわらず余った梅を畑に捨てる状況になっている。「高齢の農家ではやめるしかないと言う人もいる。新たな出荷先を早く探してほしい。梅産品の開発も必要だ」と力を込めた。

【 2015年07月03日 09時47分 】

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