出版案内
福祉事業団
47NEWS

梅が余り、農家に打撃 京都・城陽、梅酒ブーム過ぎ

城州白を収穫する新井さん。梅が余る状況への対策が急がれる(城陽市市辺)
城州白を収穫する新井さん。梅が余る状況への対策が急がれる(城陽市市辺)

 京都府城陽市特産の梅が収穫期終盤を迎えている。青谷梅林の特産品種「城州白(じょうしゅうはく)」は大粒で香りがいいことで知られるが、梅酒ブームが落ち着いたことで大口取引先の地元酒造会社が入荷量を減らし、昨年から梅が余る状況となっている。農家には打撃で、販路開拓や需要の掘り起こしが急がれる。

 同市では市辺や中などの20ヘクタールで約50軒が年120トンほどの梅を生産。城州白が半分ほどを占める。梅酒ブームで同市奈島の城陽酒造が2008年ごろから毎年30~40トンほどを仕入れていた。だが、貯蔵や仕込みタンクがいっぱいとなり、昨年は20トン、今年は15トンと仕入れを控えた。梅ジュースなどの商品開発にも取り組んできたが販売力は限られるといい、島本稔大社長(43)は「仕入れ量を減らしたのは申し訳ない。他でも利用されて知名度をより広めてほしい」と話す。

 JA京都やましろ城陽支店では、新たに食品加工会社への出荷も始めた。今年は東京の市場にも試験的に出荷した。いずれも量は限られ、出荷前加工の必要性や収穫時期の調整などの課題も浮かび上がった。担当者は「時間はかかるかもしれないが受け入れ先を増やしていきたい」としている。

 農家には切実だ。同市市辺の新井源吾さん(68)は、昨年は梅干しなど加工品にして残すことで出荷減をしのいだが、今年は不作にもかかわらず余った梅を畑に捨てる状況になっている。「高齢の農家ではやめるしかないと言う人もいる。新たな出荷先を早く探してほしい。梅産品の開発も必要だ」と力を込めた。

【 2015年07月03日 09時47分 】

ニュース写真

  • 城州白を収穫する新井さん。梅が余る状況への対策が急がれる(城陽市市辺)
京都新聞デジタル版のご案内

    地域のニュース

      政治・社会

      個室スペース確保、孤立化助長の側面も 滋賀で熊本地震報告会

      20160530000141

       熊本地震支援のため被災地に派遣された高島市職員らによる報告会が30日、同市新旭町の市観..... [ 記事へ ]

      スポーツ

      全仏第9日、全試合が降雨中止
      2000年以来、史上2度目

      20160530000140

       【パリ共同】テニスの全仏オープンは30日、パリのローランギャロスで行われる予定だった第..... [ 記事へ ]

      経済

      トヨタ、4月の国内生産2割減
      熊本地震が影響

      20160530000087

       トヨタ自動車は30日、4月の国内生産台数が前年同月比18・8%減の約20万1千台となり..... [ 記事へ ]

      観光・社寺

      声明厳か、心清らかに 京都・三千院で法要

      20160530000143

       過去の悪い行いを反省し、心を清らかにする「御懺法講(おせんぼうこう)」が30日、京都市..... [ 記事へ ]

      教育・大学

      「『個』育ての勧め」 京都で教育創造フォーラム

      20160529000123

       「第9回京都21世紀教育創造フォーラム」が29日、京都市中京区の京都堀川音楽高で開かれ..... [ 記事へ ]

      環境・科学

      伊方3号機で愛媛知事要望
      長期停止に注意し監督を

      20160530000061

       愛媛県の中村時広知事は30日午前、経済産業省で林幹雄経産相と会い、四国電力が7月下旬の..... [ 記事へ ]