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京都・久多の「支え合いバス」出発 区委託から自主運行に

地域の足として本格運用を始めた「やまびこ号」に乗り込む住民ら(京都市左京区久多)
地域の足として本格運用を始めた「やまびこ号」に乗り込む住民ら(京都市左京区久多)

 京都市左京区の山間部にある久多地区で9日、地元の自治振興会が運行する「久多支え合いバス・やまびこ号」の出発式が行われた。交通手段の乏しい地域の足として、これまでは区の協力でボランティア車両を試験運行してきたが、住民の手による本格的な自主運行に取り組む。

 かつて林業や炭焼きで栄えた久多は現在、約80人が暮らす。2011年には最寄りのバス停と京都市街地を結ぶバスの平日運行が廃止となり、交通手段の確保が課題となった。

 地区内に商店はなく、住民の買い物の要望もあり、久多自治振興会は区の委託を受けて「ボランティア乗合タクシー」を月2回、久多-大津市堅田間で無償運行してきた。区の事業に頼らず、将来まで安定して運行を続けるため、住民主体の自主運行を決めた。

 やまびこ号の車両は、京都府共同募金会の助成を受けて10人乗りワゴン車を購入した。月2回の久多-大津市堅田間の定期便に加え、京都市街地や右京区京北、高島市などを結ぶ臨時便も運行できるようになった。運賃は片道500円に設定した。

 この日、久多いきいきセンター前で行われた出発式には、住民や行政関係者ら約40人が参加した。記念撮影やテープカットがあり、久多自治振興会の岡田芳治会長(80)は「やまびこ号の名前には、みんなで行って帰って来るという意味が込められている。地域の活性化に役立てるよう運営に努力したい」とあいさつした。

 久多学区社会福祉協議会長の岩渕ぬいさん(75)は「自主運行のおかげで買い物だけでなく、冠婚葬祭にも利用できるようになった。高齢で車を運転できない人も増えているので有効に活用したい」と話した。

【 2016年09月10日 11時09分 】

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