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「舟屋日和」4月オープン 京都・伊根に新観光拠点

舟屋をイメージした観光交流施設の外観。右側は飲食店などが入り、左側には遊覧船や海上タクシー用の船着き場がある=京都府伊根町平田
舟屋をイメージした観光交流施設の外観。右側は飲食店などが入り、左側には遊覧船や海上タクシー用の船着き場がある=京都府伊根町平田

 京都府伊根町の新たな観光拠点として、飲食店や海を望める休憩スペースなどが入る観光交流施設「舟屋日和」が4月11日に同町平田にオープンする。同町の舟屋群は全国的な知名度を誇るが、近くに気軽に立ち寄って食事や海の景色を楽しめる場所は少ない。新たな大型観光施設は、観光客や地域住民の期待に応えることができるか。

 舟屋日和は、伊根湾沿いの空き地(約1400平方メートル)を町が総事業費約5億円で整備。岸と平行して伸びる長さ約70メートルの歩道の両側に、海側の舟屋型と山側の母屋型の建物計5棟が並ぶ。

 代表の鍵賢吾さん(46)は「舟屋と母屋があることで伊根を凝縮した施設になった」と話す。

 海側には地元の魚を使ったすし料理店や、Wi-Fi(ワイファイ)を備えたカフェが入る。山側には、伊根祭の祭礼船(全長約10メートル)2隻を展示する格納庫と、住民らが使用できるプロジェクターを備えた部屋なども用意した。

 京都市内から舟屋観光に訪れた大学生稲葉奏さん(21)は、オープン前の施設に目に向けた。「ごはんを食べられるような場所があまりなく、さびしいと思っていた。おもしろそうな施設なので今度来たら寄ってみたい」

 同町観光協会は「これまで『舟屋で食事をしたい』という問い合わせが多かったが、事前予約のない当日客には山手の道の駅ぐらいしか紹介できなかった。施設のオープンで観光客の選択肢が広がった」と期待を寄せている。

 一方、懸案材料もある。施設専用の駐車場はなく、施設開業に合わせて整備された有料の七面山駐車場(駐車台数82台)が最寄りとなる。施設まで徒歩で約5分かかる。周辺の道幅は狭く、対向車がすれ違う場所も限られる。運営側は警備員を配置するなどの対応を検討中という。

 また、大型連休や8月の「伊根花火」には大勢の人が伊根に詰めかけ、駐車場に止められない車の路上駐車が目立つ。近くに住む久角重夫さん(72)は「今まで以上に車がたくさん通ったり、路上駐車が増えたりするのではないか」と心配する。

 営業開始まで1カ月を切った。施設近くの60代の女性は「オープンには期待と不安が半分ずつ。でも若い人たちが立ち上げた施設なので、(近隣の)私たちも寄り添っていきたい」と見守る。

 鍵さんは「ロケーションと建物は申し分ない。営業していく中でお客さんの声を敏感にくみ取り、伊根町にとって当たり前の施設になっていけば」と展望を語る。

【 2017年03月27日 17時00分 】

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