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旧東海道線関連の水路、現存を確認 京都・山科、明治期建造

道路の下部を通過するれんが造りの地下水路。岡本さんが旧鉄道庁の資料をもとに遺産を調べている(京都市山科区)
道路の下部を通過するれんが造りの地下水路。岡本さんが旧鉄道庁の資料をもとに遺産を調べている(京都市山科区)

 京都市山科区の市街地を南北に通っていた旧東海道線の鉄道遺産を、同区の男性が調査している。名神高速道路開通で多くの建造物は消滅したが、明治時代に造られたれんがの地下水路が現存していた。男性は「鉄道が走っていた面影が区内に残っていることを知らせたい」としている。

 市民団体「山科の歴史を知る会」の岡本洋会長(64)。今年1月、国立国会図書館ホームページで、旧東海道線の建造物を記した「鉄道線路各種建造物明細録」(鉄道庁、1892年発刊)を見つけ、区内に今も残っているか、調べ始めた。

 明細録には橋や水路などの名称と東京駅からの距離が記されており、岡本さんは記述を参考に区内の場所を推定し、付近を探索。1月中旬に「御所田川暗渠(あんきょ)」と記された水路が、同区大宅御所田町の市道地下に残っていることを確認した。

 水路は直径約90センチのアーチ型で、線路設置時に用水路を地下化したとみられる。市道西側から開口部を見ることができるが、東側にはマンションが建ち、水路の長さは分からなかった。明細録に明治12(1879)年築と記述されており、岡本さんは「琵琶湖疏水(1890年完成)より、古いれんがの水路が山科に残っていることに驚いた」と話す。

 岡本さんは現在も山科区内を歩いているが、他に見つかった建造物はない。「多くは名神高速道路の工事で壊されてしまったが、一部は残っている。伏見区の市民とも連携して京都-大津間の鉄道遺産の調査を行いたい」と目標を語る。

 ■旧東海道線 1880(明治13)年に京都-大津間が開通した当時、京都駅から南下して伏見区で東進し、山科盆地を北上するコースだった。1921(大正10)年に現在の経路に変更された。

【 2017年03月29日 11時01分 】

ニュース写真

  • 道路の下部を通過するれんが造りの地下水路。岡本さんが旧鉄道庁の資料をもとに遺産を調べている(京都市山科区)
  • 旧東海道線の建設に伴い、整備された地下水路の内部(京都市山科区)
  • 旧東海道線
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