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伏見城と淀城、発掘から迫る 京都市考古資料館、金箔瓦など

伏見城や城下町の大名屋敷跡で出土した金箔瓦(京都市上京区・市考古資料館)
伏見城や城下町の大名屋敷跡で出土した金箔瓦(京都市上京区・市考古資料館)

 豊臣秀吉と徳川家康にゆかりの深い京都・伏見の歴史を紹介する特別展示「伏見城と淀城」が、京都市上京区の市考古資料館で開かれている。城や城下町の発掘調査の最新情報だけでなく、多様な副葬品を通じて江戸時代の商家の暮らしぶりを伝えている。

 伏見城は1592年、豊臣秀吉が伏見指月に造り始め、地震で倒壊。近くの木幡山に移設したが戦火で焼失、徳川家康が再建した。淀城は88年、淀君の産所として修築が始まり、94年に廃城。1623年に伏見城が廃城となり、新しい淀城が築かれた。短期間に廃城、再建、移転している二つの城には、不明な点も多い。

 特別展示では、昨年に伏見区桃山町泰長老で見つかった初期の伏見城(指月城)の石垣など最新の発掘調査や、大名屋敷跡や石垣などこれまでの調査の積み重ねによる知見をパネルで解説している。

 出土品は、弥生時代から江戸時代の遺物約450点を時代ごとに並べた。桃山時代の伏見城関連では瓦約110点をそろえた。唐草や鳥など多様な文様の金箔(きんぱく)瓦があり、金箔の質や張り方の違いを間近に確認できる。

 江戸時代の墓地の副葬品では、入れ歯やメガネのレンズ、腐らないよう炭化処理したトウモロコシなどが見つかっている。亡くなった人を愛用品や好物と一緒に埋葬したとみられる。

 同資料館は「少しずつ明らかになってきた二つの城の実像や、水運で隆盛を極めた伏見の商人の生活を感じてほしい」としている。6月25日まで(月曜休館)。無料。同資料館TEL075(432)3245。

【 2017年04月23日 09時44分 】

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