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認知症、本人意思の重視を 京都でADI国際会議開会

開幕した国際アルツハイマー病協会国際会議(27日午前10時10分、京都市左京区・国立京都国際会館)
開幕した国際アルツハイマー病協会国際会議(27日午前10時10分、京都市左京区・国立京都国際会館)

 認知症をテーマにした世界最大の会議「第32回国際アルツハイマー病協会(ADI、本部・英国)国際会議」(京都会議)が27日、京都市左京区の国立京都国際会館で開会した。39歳で若年性認知症を発症し、地元の仙台市で認知症の相談事業に取り組んでいる丹野智文さん(43)が当事者代表としてスピーチを行い、「認知症の人は守られるのではなく、支援者の力を借りて課題を乗り越え、自立することが大事」と訴えた。

 この日午前、開会式が行われ、認知症の人たちと支援者による歌の披露で幕を開けた。

 開会式の後、壇上に立った丹野さんは認知症との診断を受けた当時を振り返り、「恐怖で押しつぶされそうになっていたが、元気な認知症当事者や、サポートしてくれるさまざまな人と出会い、不安が解消された」と明かした。

 また、昨年9月に訪問して認知症の人たちと交流した英国スコットランドでの経験に触れ、「自立への手助けを受けながら『自分のことは自分でやろう』という意志を強く感じた。日本ではまだ『守られなければならない』存在だ。自己決定をして、自分らしい生活を送ることが大切だと思う」と主張した。

 この後の全体会では「認知症に関する世界的局面」と題し、ADIのマーク・ウォートマン事務局長と「認知症の人と家族の会」の高見国生代表理事が、それぞれの団体の発足の経緯や運営面の課題などについて説明した。

 午後からは、認知症に関する政策や、地域社会との関わりなどをテーマにした分科会が開かれる。

 国際会議は、ADIと、認知症の人と家族の会の共催。3日間の日程で、約70の国・地域から認知症の当事者や家族、介護関係者、研究者ら約3千人が参加し、認知症に関する最新の治療や研究成果、各国の取り組みなどが発表される。

【 2017年04月27日 13時00分 】

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