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京町家、7年で5600軒減 京都市調査、14%が空き家

京都市内の京町家調査の結果
京都市内の京町家調査の結果

 京都市の歴史的な街並みを象徴する京町家は2016年度に約4万軒あり、7年間で約5600軒減少したと、市が1日に発表した。市などが09年度までの2年間に行った前回調査で存在を確認した約4万7千軒を追跡調査した結果、分かった。年平均800軒、1・7%のペースで減っており、市は「市民らと危機感を共有し、今後の支援策に生かす」としている。

 前回調査で確認した4万7735軒全てを対象に、昨年9月から今年3月に外観を調べた。エリアは戦前に市街化された地域(上京、中京、東山、下京区のほぼ全域と、北、左京区の一部)や、伏見区の旧市街地、鞍馬、旧東海道、西国、山陰などの街道沿い。

 その結果、現存していたのは4万146軒。取り壊しや建て替えによる「滅失」が5602軒あった。路地奥などにあり調査できなかった建物は1987軒。年平均の減少率は約1・7%で、前回調査の際に過去の小規模調査と比較した減少率(1・6%)と、ほぼ同じだった。

 現存する京町家のうち、空き家の割合は14・5%。電気メーターの動きや表札の有無を基に推定した。前回調査時から4ポイント上昇し、京町家以外の住宅も含めた市内の空き家率(14%、13年調査)に近い値となった。

 京町家の減少に歯止めをかけるため、市は地区や家屋を絞り、所有者に取り壊しの事前届け出を義務化する制度を盛り込んだ「(仮称)京町家保全・活用推進条例」を9月市議会に提案する予定。

 市まち再生・創造推進室は「京町家所有者への支援策を強化しており、減少を一定程度は抑えられているが、危機的状況は変わりない。京町家の価値を幅広く共有し、保全の機運を高めたい」としている。

・京町家 京都市は1950年の建築基準法施行より前に、伝統軸組構法で建てられた木造建築物を対象として、調査や関連施策を進めている。外観上は、土壁や出格子、虫籠(むしこ)窓などがあるのが特徴で、建物の前面だけを店舗用に改装した「看板建築」も含まれる。

【 2017年05月02日 08時40分 】

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